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手当たり次第に敵を作ってれば致し方ない面もある…

ヘンリー王子夫妻、君主の誕生祝賀パレードに欠席……同日に『SUITS/スーツ』全作配信は嫌がらせ?

2023/06/19 13:07
堀川樹里(ライター)
八方塞がりになりつつあるヘンリー王子夫妻(写真/Getty Imagesより)

 ヘンリー王子がアメリカでもイギリスでも“厄介者”になりつつある。滞在ビザを取得する際に薬物使用歴を正直に申請していたのかが問題視されているアメリカでは、米国土安全保障省が「プライバシールールに基づき公開しない」と拒否したため、ネット上では「移民法に違反している可能性があるのにおかしい」「バイデン政権の不透明さを示すものだ」と大炎上。

 一方のイギリスでは、現地時間6月17日に開催された君主の誕生を祝う祝賀パレード「トゥルーピング・ザ・カラー」に王子夫妻は欠席。王子に関する報道自体が少なくなってきており、王族からもイギリス国民からも完全に距離を置かれているとネット上で失笑されている。

 アフガニスタン任務を終了したばかりの10年前は、失言が多くヤンチャであるものの、「いざという時は女王や国を守ってくれるヒーロー」だとイギリス国民からの支持率が絶好調だったヘンリー王子。2020年3月にメーガン夫人と子どもを守りプライバシーのある生活を送るために王室を電撃離脱した時も、「ダイアナ元妃が生きてたら応援するのでは」と好意的な意見が多かった。

 王室離脱後はカナダに移ったものの、カナダ政府から警備費の負担を停止され、同年7月、セレブ友達の助けでプライバシーの守れるアメリカの高級住宅街に移住。購入したカリフォルニア州サンタ・バーバラの大豪邸でこのまま静かに暮らすのかと思いきや、フィリップ殿下の体調が悪化していた21年3月に夫人と共にオプラ・ウィンフリーの独占インタビューを受け、ドラマチックに王族批判や英メディア批判を展開。

 その後、NetflixやSpotifyで王室メンバーを批判するドキュメンタリーやポッドキャストを制作し、今年1月には暴露本とも揶揄される自叙伝『SPARE』をリリース。イギリスでは、「王族批判で金稼ぎしている」「反論できない国王や皇太子の悪口を言っている」「亡くなったばかりの女王への侮辱」と大炎上し、アメリカでも「やってることはリアリティ番組のセレブと同じ」とバカにされ、笑い者となってしまった。

 アメリカでは薬物使用歴がある人物は、ビザ申請を却下されることがあるが、自叙伝でコカインのようなハードドラッグにも手を出したと告白したヘンリー王子が、コロナ禍だったにもかかわらず、あっさりビザを取得できたのは、薬物使用歴があることを正直に申請しなかったからではないか、王子だから優遇されたのかとネット上で騒がれるように。ワシントンの保守系シンクタンクであるヘリテージ財団は、このことを重く受け止め、米国土安全保障省に対して王子のビザ申請内容を公開するよう裁判所に申し立てをする大騒動に発展した。

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