『教場0』は“ツッコミどころのデパート”――最終回12.8%以上でないと全話平均1ケタに
フジテレビ系「月9」枠で木村拓哉が主演中の連続ドラマ『風間公親-教場0-』(以下『教場0』)が、6月19日に最終回を迎える。過去にも多数の月9作品で主演を務め、高視聴率を獲得してきた木村だが、「『教場0』は苦戦が続き、“キムタク主演で初の全話平均1ケタ台”の危機にある」(芸能ライター)という。
同ドラマの原作は小説家・長岡弘樹氏の『教場』シリーズ(小学館)で、フジは以前にも木村主演のスペシャルドラマを放送。2020年1月放送の『教場』は前編が世帯平均視聴率15.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、後編は15.0%を記録。21年1月放送の『教場II』は前編が13.5%、後編は13.2%と、いずれも好成績をマークしていた。
「今年4月からシリーズ初の連ドラとして『教場0』が始まり、当然、業界内外から期待が寄せられていました。ところが、初回こそ12.1%と調子がよかったものの、第2話で10.7%まで落とし、第3~5話は9%台を連発。さらに第6、7話は8%台を推移し、第8話で9%台に回復しましたが、その後も9.9%(第9話)、9.4%(第10話)と2ケタ台には返り咲けないまま、全11話のうち、残るは最終回のみとなってしまいました」(同)
木村は昨年4月期に主演した連ドラ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)第3話で“キムタク主演で初の1ケタ視聴率”を刻み、業界を騒然とさせた。
「しかし、『未来への10カウント』は続く4話以外2ケタ視聴率を記録したため、全話平均は10.9%を獲得。一方で『教場0』は、第1~10話までの平均が9.7%となっており、最終回で12.8%以上取らないと、全話平均が2ケタ台に乗らないのです。この事態には木村サイドだけでなく、フジも相当焦っているとみられます」(同)
『教場0』、Tverで『あなたがしてくれなくても』『王様に捧ぐ薬指』に敗北
昨今、地上波放送で視聴率が取れないドラマでも、配信は人気があるというケースも珍しくないが……。
「見逃し配信動画サービス・TVerの『お気に入り数』で、当初『教場0』は今期の連ドラトップでした。しかし現状、『教場0』の130.1万人(6月16日現在、以下同)は、奈緒が主演する『あなたがしてくれなくても』の142.2万人や、橋本環奈主演でHey!Say!JUMP・山田涼介が相手役を務める『王様に捧ぐ薬指』の133.8万人に負けてしまっています。『教場0』がこのような状況に陥っているのは、やはり脚本の雑さが原因でしょう」(同)
同ドラマには主人公の刑事指導官・風間公親を演じる木村のほかに新垣結衣、染谷将太、白石麻衣、赤楚衛二、北村匠海、坂口憲二ら豪華キャストが起用されたものの、ネット上では彼らの話題以上に、脚本への酷評が目立っている。
『教場0』視聴者を消化不良にさせた脚本の雑さ
「例えば、第2話では犯人の女性が、男性被害者の遺体を軽々と担いだり、小学校でアーク光(溶接中に発生する強烈な光)を発しながら、凶器として使用したブロンズ像の一部を溶接で復元するといった大胆な犯行を行ったのですが、ネット上に『あり得ない』という声が噴出。また、第6話では“頭部と両手首が切断された変死体”をめぐる事件が描かれたものの、犯人が“なぜ頭部と両手首を切断したのか”には触れられず、『なんの意味があったの?』と、消化不良気味のネットユーザーが相次ぐ事態に。さらに第9話では、被害者の腸内にあったカプセル内視鏡が、犯人に刺された際に体外へ飛び出て、犯人の顔を映像で捉えていたことが逮捕のきっかけになり、『そんなことある!?』とツッコミが飛び交いました」(同)
さすがに最終回はしっかりした脚本であってほしいところだが、“ツッコミどころのデパート化”しても、全話平均2ケタさえ獲得できれば“結果オーライ”だろうか。
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