ジャニーズJr.定年制、退所者はいま――韓国美容ブランドのモデル就任、マネジャー転身説も
今年3月31日より、ジャニーズJr.を対象とした「22歳定年制度」を導入しているジャニーズ事務所。これは、Jr.の活動において「一定の年齢制限」を設ける試みだが、今年に入ってからは20歳以上のJr.をはじめ、10代の滝本海都らも退所の道を選んだ。滝本をはじめ、ジャニーズを離れた元Jr.の中には、すでに新たな環境で芸能活動を始めた者もいるという。
2021年1月、ジャニーズ事務所は「ジャニーズJr.制度改定」の計画を発表。「満22歳到達後の最初の3月31日までに、ジャニーズJr.としての活動継続についてジャニーズ事務所との合意に至らない場合は、ジャニーズJr.の活動としては同日をもちまして終了とさせていただくことといたします」「上記適用開始日に22才以上のメンバーが所属するグループ及び一部の個人につきましては、すでにジャニーズJr.としての活動継続について弊社と合意させていただいております」(原文ママ、以下同)などと説明していた。
「この“定年制度”により、グループに所属していない大勢のJr.たちが事務所を去るのではないかと、ファンは複雑な気持ちで見守っていたんです。21年1月の発表以降、事務所を去るJr.は相次ぎ、今年1月末には、現在28歳の小川優や、先輩の舞台・コンサートなどに出演していた谷村龍一、田中誠治、根岸葵海の4人が退所。ネット上ではそれぞれ惜しむ声が続出しました」(ジャニーズに詳しい記者)
2月に入り、田中はインスタグラムを始めたほか、根岸と小川もTwitterとインスタのアカウントを取得。中でも小川の動きは活発で、同28日には楽曲の配信開始を報告し、4月28日に都内でファンミーティングを開催。今後は、元乃木坂46・伊藤純奈、ダンス&ボーカルユニット・ONE N’ ONLYの草川直弥らが出演する舞台『#オーバーラック』(6月2~11日にシアターアルファ東京で上演)への出演も控えている。
3月末には前述の滝本や林拓音、関西ジャニーズJr.の奥村颯太、小椋健生ら複数のJr.が一斉退所。その後、19年入所組の滝本は5月1日に「滝本海都です。Instagramなるもの始めました。よろしくお願い致します。お手柔らかに」とのコメントとともに、宣材写真を投稿した。
「彼は20日時点で1.9万人ものフォロワーを抱えており、多くのファンが彼の動向に注目していることがうかがえます。7日にはインスタで『この度滝本海都は韓国のビューティーブランドであるHANORHANORの日本上陸を記念して日韓でのイメージモデルに就任致しました』と発表。13~14日に神奈川県のラゾーナ川崎プラザのモール内にて、滝本が来場するイベントも開催されました」(同)
退所後、いきなり大きな仕事が舞い込んだ滝本に対し、ネット上のJr.ファンからは「滝本くん、韓国のブランドアンバサダー就任ってスゴすぎる」「滝本くん、展開が早くてビックリ」と驚きの声が上がっている。
一方、元関西Jr.の奥村は4月にTwitterを開設し、12日に「恥ずかしながら、少しSNSを触る事に致しました。奥村颯太(本物)です」とあいさつ。SNSを始めた理由について、「実は僕は3歳の時に白血病を経験しています。その時に受けた抗がん剤治療の影響で低身長の晩期合併症と診断されています。現在は寛解しておりますので大丈夫です」と打ち明けた。
奥村といえば、「声が良いJr.」としてファン間ではおなじみの存在だったが、「本人であるという証拠に未公開のボイス置いときますね」(12日)として音声もアップ。「もし小児がんの経験について聞きたい事がある方は、リプライ等を下さい! 20年前の経験なので、現在と違う所は多々あると思いますが、少しでも知って頂きお役に立てればと思います」とツイートし、以降は病気にまつわる質問などにも返信している。
「現在、芸能活動はしていないようですが、本人のYouTubeチャンネル『奥村颯太がまったりする為のチャンネル』は存在します。また、メディアのインタビューにも応じ、4月23日に『女性自身』(光文社)のニュースサイトが『「生き残った側としての責任」元ジャニーズJr.奥村颯太さんが退所後に白血病経験の発信を始めた理由』とのタイトルで記事を配信していました。その中で、奥村は『今後はお芝居の仕事とかもしたいですが、とりあえずは引き続きSNSで病気に関する発信をするつもりです』と語っています。ただ、Twitterでは『前のお仕事等についてお話する事はないです』(12日のツイート)と言い切っていただけに、Jr.時代の裏話などは封印するのでしょう」(同)
そんな中、1月末に退所した4人のうち、SNSも見つからず、“消息不明”状態だったのが谷村だ。複数のファンが気にかけていたところ、意外な形で「本人ではないか」と騒ぎになる出来事があった。
発端は、5月5日放送の『ふぉ~ゆ~の王道テレビ~これにかけてるんで!Season3』(CS日テレプラス)。ジャニーズの4人組ユニット・ふぉ~ゆ~の冠番組だが、ロケの最中、メンバーが“新人マネジャー”に向かって「たにむ」と呼びかけていたほか、高身長のスーツ姿の男性が映り込んでいたとか。
「たにむ」は谷村の愛称であり、肝心の顔ははっきりとは映っていなかったそうだが、背格好も谷村本人と似ていたことから、視聴者は「新人マネジャーを『たにむ』って呼んでたのは、もしかして……?」「この身長ってことは谷村で確定?」「あの長身でスーツの新人マネジャーって、私が知っているたにむかな?」と騒然。マネジャー転身説が浮上した。
あくまで“疑惑”の段階ながら、実はそれ以前に、Jr.の育成を担当するジャニーズ関連会社・ジャニーズアイランドの社長である20th Century・井ノ原快彦が意味深な言葉を残していた。
3月31日付の「中日スポーツ」によると、前日に一部メディアの取材に応じた井ノ原は「22歳定年制度」について聞かれた際、「現に今、一緒に裏方をやってくれている子もいる。ステージに立つ側も知っているから、僕にとっても心強い」と話していたのだ。これにより、ファンは谷村のSNSが判明していない点も含めて、“新人マネジャー=谷村説”は濃厚だと捉えたのだろう。
それぞれ、ジャニーズ退所後は新しいフィールドで活躍している元Jr.たち。今年に入り、大きな決断を下した彼らがどんな活動を展開していくのか、期待が高まる。