A.B.C-Z・塚田僚一休養――ニコニコ元気なだけではない“塚ちゃん”という人を考える
<A.B.C-Z・塚田僚一 体調不良で活動休止>
こんなに悲しい字ヅラ、なかなかない気がする。だって、「金髪、筋肉、塚ちゃんです!」のあの塚ちゃんが……ジャニーズ内どころか、芸能界でも有数の“元気印”の塚ちゃんが、まさかの体調不良だなんて。
ジャニーズ事務所からの発表によると、塚ちゃんは疲労が蓄積し、精神的に不安定な状態が続いていたため、このたび休養に入ることになったという。本人からの
「私、塚田僚一は2ヶ月前ぐらいから気持ちの浮き沈みが激しく不安定になってしまい、心療内科の先生や事務所のサポートもいただいていたのですが、気持ちがいっぱいいっぱいになり許容範囲を超えてしまいました」
といったコメントも発表された。
ファンだけでなく、KAT-TUN・上田竜也が自身のインスタグラムで「#塚田ゆっくり体調治してな」のハッシュタグをつけて投稿するなど、ジャニーズの仲間はじめ、多くの人が塚ちゃんの回復を祈っている。まずはゆっくり休養して、真の意味で明るく元気な塚ちゃんスマイルで戻ってきてほしい。
A.B.C-Z・塚田僚一のやさしさは“ガチ”
塚ちゃんには、運動能力がずば抜けていて、いつもニコニコしていて、時折すっとんきょうなことを言うイメージがあるが、それ以上に特筆すべきなのは、とにかく“やさしい”ところではないだろうか。
記憶にある塚ちゃんの“やさしい”エピソードをいくつか記してみたい。
・後輩におごりまくって、お金がどんどんなくなり、家賃が払えなくなってしまった
・同様に、後輩にお年玉を配りまくり、お母さんからお金を借りることになった
・洋服もすぐに後輩にあげてしまう
・ほかのジャニーズグループがCDをリリースすると、自腹で購入(目撃情報多数)
・街なかでジャニーズファンと遭遇した際の対応が良い(目撃情報多数)
・プライベートで災害被災地のボランティア活動をしていたことがある
・保護犬を引き取り、ウィンくんと名付けて溺愛している
ちょっとググってみるだけで、ほかにも塚ちゃんの“やさしい”エピソードがたくさん出てきた。これはたぶん、“ガチ”なのだろう。「塚田会」という塚ちゃんを慕うジャニーズの面々によるグループが結成されている点からも、その人柄のよさはうかがい知れる。
しかし、その一方で、塚ちゃんはバラエティ番組『アウト×デラックス』(フジテレビ系、2022年3月終了)のレギュラー出演者であり、“アウト軍団”の一員だった。これはつまり、「金髪、筋肉、塚ちゃんです!」のニコニコ塚ちゃんは、単にやさしくていい人ではなく、“アウト”の要素を持っているというわけである。
同番組の2021年6月の放送回では、塚ちゃんがテレビでの露出が減っているのではないかという指摘を肯定し、ほかのメンバーとの差別化を図ろうとしたものの、どうしたらいいのかわからなくなり、とりあえずトレードマークの金髪をロングに伸ばしているところだと告白。スタジオを笑わせていたが、今思えば彼の中で明らかに迷走が始まっていたように思う。なお同回ではA.B.C-Zのバックを務めるなど、共演経験も多い7 MEN 侍・佐々木大光が、塚ちゃんを一言で表すと「サイコパス」と発言していた。
やはり、普段の明るい笑顔の下で、決してファンに悟られないよう、内側にたくさんの“闇”を抱え込んでいたのかもしれない。それがまさに「許容範囲を超えた」結果、休養に至ってしまったのだろう。
A.B.C-Z・塚田僚一の裏キャラ「塚だぁくねす」とは?
ところで塚ちゃんには、裏キャラのような位置づけの「塚だぁくねす」というキャラが存在する。もともと舞台で生まれたものだが、いつも元気な塚ちゃんの内面に潜む闇の部分が具現化されたという設定で、スピンオフ的な曲も生まれた人気キャラ(ちなみに塚ちゃんのお兄さんなんだそう)だ。
そう、塚ちゃんはもともと“ニコニコ元気”と“だぁくねす”という二面性を併せ持つ存在だった。しかし、闇が光より勝ってしまったというか、疲れによって、闇を笑いへと変換できなくなってしまったように感じるのだ。
それならば、やっぱり休むしかない。だけど、塚ちゃんはきっとどこかで、「休んでいる間に自分の居場所がなくなってしまうんじゃないか」「人気がなくなってしまうんじゃないか」という不安とも戦っているのではないか。そのような心配は無用とばかり、「塚ちゃんの居場所はちゃんとあるよ」と思わせてあげること――それこそが、ファンやメンバーの大切な役割だと思っている。
サイゾーウーマン ジャニーズ情報専用Twitterアカウント「J担しぃちゃん」オープン