『ペンディングトレイン』第4話、上白石萌歌らの“散髪シーン”が失笑されたワケ
山田裕貴主演の連続ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系)。5月12日放送の第4話で、主人公が女性たちの髪を切るシーンがあったものの、ネット上では失笑する視聴者が相次いだ。
同ドラマは、同局プロデューサーの着想をもとに、人気脚本家・金子ありさ氏が書き下ろすヒューマンエンターテインメント。カリスマ美容師・萱島直哉(山田)、消防士・白浜優斗(赤楚衛二)、体育教師・畑野紗枝(上白石萌歌)らを乗せたつくばエクスプレスの5両目が未来へのワープに巻き込まれ、極限下に投げ出された乗客たちがサバイバル生活を送る様子が描かれる。
※以下、『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』第4話のネタバレを含みます。
第4話では、何者かによって刃物で腹部を刺された加藤祥大(井之脇海)を救うため、米澤大地(なにわ男子・藤原丈一郎)たちが薬草を調達するため森へ。直哉や紗枝も乗客の持ち物から傷口の処置に使えそうなものを集めるなど、一丸となって懸命な処置を行う。
加藤が一命を取り留めた後、車内では「パサパサじゃん」「女子力パワーダウンしてる」とヘアの不調を嘆くネイリスト・渡部玲奈(古川琴音)の髪を、直哉がその場でカットすることに。すると、キャリアウーマン・寺崎佳代子(松雪泰子)や紗枝も次々とヘアカットを希望し、これに直哉が応じると、彼女たちは髪形が整ったことを喜ぶ。
また、優斗は火災現場で先輩隊員にケガを負わせてしまった自身のつらい過去を思い出し落ち込むが、夜になると、長時間取り組んでいた“火起こし”に成功し、直哉とともに歓喜。
そんな中、昼間に見かけた謎の子どもが再び現れ、直哉らが誘導されるままついていくと、そこにはつくばエクスプレスの6号車と、その乗客である山本俊介(萩原聖人)、植村憲正(ウエンツ瑛士)、加古川辰巳(西垣匠)の姿があった……。
第3話の後半で、「(失踪事件の)発生から間もなく1週間がたとうとしています」と伝える現代のニュース番組映像が流れたことなどから、第4話は事件発生から6日目頃と思われるが、ネット上では「6両目の周りに怪しい集落ができてて不気味! 次回の展開が待ちきれない」「回を追うごとにどんどん面白くなってるから、今期で一番ハマッてる!」と好意的な声が相次いでいる。
一方で、直哉にヘアカットしてもらった女性たちの髪形が、まったくといっていいほど変化していないことから、「全然変わってないじゃん。サバイバル生活に備えて、バッサリ切ればいいのに」「お風呂も入れない状況で、毛先揃えてる場合じゃないだろ」とツッコミも。
同作といえば、第2話でサバイバル生活2~4日目が描かれたあたりから、乗客の男性陣に対して「ヒゲがまったく伸びない」との指摘が続出。
こうしたサバイバル系ドラマでは、この“ヒゲが伸びない問題”が付き物ともいえるが、『ペンディングトレイン』は生々しいストーリーが見どころである分、主人公らに生理的な変化が見られないことが気になってしまう視聴者は少なくないようだ。
なお、第4話は世帯平均視聴率5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。第3話の5.1%より0.8ポイント上昇したものの、同枠の前クールで放送された井上真央主演『100万回 言えばよかった』が全話平均7.7%だったことを思うと、現時点では厳しい状況といえる。
伸びないヒゲに続き、ヘアカットシーンにもツッコミが噴出してしまった『ペンディングトレイン』。テレビドラマに求めるリアリティには限界があるだけに、この手の作品は、“見て見ぬフリ”のできる視聴者のほうが楽しめるかもしれない。