第1位は『マリオ』! 『コナン』『スラダン』アニメ作品が好調だったGW――映画館動員ランキング
任天堂の世界的人気ゲーム『スーパーマリオ』を、任天堂と『ミニオンズ』『SING/シング』シリーズのイルミネーションが共同制作でアニメ映画化した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、4月28日~5月4日)で初登場1位を獲得した。
同作はひょんなことから弟のルイージと離れ離れになり、不思議な魔法の世界に迷い込んでしまったマリオが、大魔王・クッパからルイージを救い出すため、キノコ王国のピーチ姫と協力して過酷な戦いを繰り広げる痛快アクション・アドベンチャー・コメディ。「スーパーマリオブラザーズ」結成までのいきさつが描かれている。全世界興収が約1500億円を達成するなど大ヒット中だが、日本でも公開から10日間で興収65億円を突破。今後の数字の伸びに注目が集まる。
ゴールデンウィーク期間とあってかアニメ作品が好調で、2位には青山剛昌氏原作の人気テレビアニメの劇場版シリーズ第26弾『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』が入った。同作は洋上に浮かぶインターポールの最新施設を舞台に、灰原哀に迫る黒ずくめの組織の魔の手と、その阻止に奔走する江戸川コナンの攻防の行方を描く。公開から3週が過ぎているが、累計動員数は約728万人、興収約103億円を記録している。
3位は鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみが出演する『劇場版TOKYO MER -走る緊急救命室-』。同作は事故や災害現場で人命救助に当たる都知事直轄の救命医療チーム“TOKYO MER”の活躍を描く、TBS系の同名ドラマ・シリーズの劇場版。爆発事故が発生した横浜ランドマークタワーを舞台に、TOKYO MERメンバーが上層階に取り残された重傷者の救命に奔走するストーリーだ。10日間で動員182万人、興収24億円を記録し、ネット上の評判も悪くない。まだまだ数字を伸ばす可能性もあるだろう。
4位には北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮らが出演する『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』がランクインした。同作は和久井健氏の同名コミックスを若手人気俳優の共演で実写映画化した『東京リベンジャーズ』(2021年)の続編で、「血のハロウィン編」を2部作で描くその前編。9日の時点で興収も18億円を記録しており、奮闘している。
春休み期間から人気の『THE FIRST SLAM DUNK』は5位、ピーター・クイルに率いられた愛すべき銀河の落ちこぼれヒーロー・チーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の活躍を描く大人気アクション・アドベンチャー大作の完結編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は初登場6位だった。世界的にはヒットしているが、日本での勢いはそこまでではなさそうだ。
そして、石ノ森章太郎氏原作の特撮テレビシリーズ『仮面ライダー』(テレビ朝日系)の放送開始50周年を記念して製作された『シン・仮面ライダー』は7位、国民的テレビアニメ『ドラえもん』(同)の劇場版シリーズ通算42作目となる『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』は8位。『シン・仮面ライダー』はロングランを続けているものの、動員は151万人、興収22億円とゴールデンウィーク期間に爆発的な伸びを見せることはかなわなかった。
Snow Man・目黒蓮主演の映画『わたしの幸せな結婚』は、前週5位から9位にランキングを下げた。ただ、公開7週目を過ぎて累計動員数198万人、興収26億円はこの手の映画にしてはかなり好成績だ。10位は公開28週とロングラン中のインド映画『RRR』で、興収も20億円越え目前の19.5億円を記録している。
【全国映画動員ランキングトップ10(4月28日~5月4日 、興行通信社調べ)】
1位 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
2位 名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)
3位 劇場版TOKYO MER -走る緊急救命室-
4位 東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-
5位 THE FIRST SLAM DUNK
6位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
7位 シン・仮面ライダー
8位 映画ドラえもん のび太と空の理想郷
9位 わたしの幸せな結婚
10位 RRR