『聖闘士星矢』も大爆死で望み薄――実写映画の続編が白紙になった「ジャンプ」作品
新田真剣佑が主演を務めるハリウッド映画『聖闘士星矢 The Beginning』が、苦戦を強いられている。4月28日に上映を開始し、5月2日に発表された国内映画ランキング(興行通信社調べ、以下同)では8位発進、公開2週目のランキング(同8日発表)では早くもトップ10圏外に陥落してしまった。業界関係者からは「タイトルの“The Beginning”は“始まり”を意味するが、続きは制作されないかも」(芸能ライター)と指摘されているという。
同映画は、漫画家・車田正美氏が「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載していた『聖闘士星矢』の実写版。日本とアメリカが共同制作し、真剣佑にとってはハリウッド初主演映画となる。
「しかし、情報解禁直後から、ネット上では『「聖闘士星矢」をハリウッドで実写化するって失敗しそう』などとネガティブな声が多く、上映開始後も世間的な盛り上がりはほとんど感じられません。80億円もの制作費がかかっているという話もありますが、それでいて映画ランキング初登場8位は明らかに“不発”です」(同)
映画を鑑賞した人がその出来を絶賛するといったことも起こらず、翌週の映画ランキングからはそのタイトルが消えた。
「“The Beginning”とつけられていることからシリーズ化を意識していたとみられますが、この調子だと、続編は期待できそうにありません。ちなみに過去、漫画家・鳥山明氏が同じく『ジャンプ』で連載していた『ドラゴンボール』もハリウッド版『DRAGONBALL EVOLUTION』(2009年/ジャスティン・チャットウィン主演)が公開され、こちらも“三部作”の予定だったはずですが、一作目の時点で不評を買ったせいか、続編の発表はないままです」(同)
ハリウッド作品に限らず、国内で制作された「ジャンプ」作品の実写映画の中にも、シリーズ化が有耶無耶になったものがある。
「漫画家・荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(現在は同じく集英社の『ウルトラジャンプ』にて連載中)の第4部『ダイヤモンドは砕けない』が、17年に山崎賢人主演映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』として公開されています。“第一章”を掲げていたので、少なくとも“第二章”の制作は予定されていたとみられるも、やはり一発目が大コケしてしまったからか立ち消えに。『ジャンプ』作品にはたくさんの人気漫画があるものの、実写映画をヒットさせ、かつ続編につなぐことは容易ではないのでしょう」(同)
なお、真剣佑は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』にも主要キャストの一人として出演していた。『聖闘士星矢 The Beginning』は主演ということもあり、“続編の白紙化”へのプレッシャーをより強く感じているかもしれないが、ここから挽回していけるだろうか。