男性アイドル
[ジャニーズツッコミ道場]

Snow Manはなぜ売れた? ジャニーさんに「力を入れてもらえなかった」からこその飛躍

2023/05/07 13:00
太田サトル(ライター、アイドルウォッチャー)

 その後、高いダンスパフォーマンススキルにより、タッキーだけでなくKis-My-Ft2やA.B.C-Zなどからも引っ張りだことなったSnow Man。そういった逸話もまた、「決してメインのキラキラJr.ではないけれど、確かな実力を持つプロ集団」という彼らの印象をより強化する一因になった。

 とはいえ、ジャニーズタレントであるからには、やっぱりCDデビューしたい、歌番組やバラエティ、ドラマ、映画にも出たいという思いは強かったはず。「私たちだけのSnow Man」に酔いしれるファンにも、そういう期待はもちろんあっただろう。

 しかし、なかなかCDデビューには至れず。ジャニーさんは彼らの実力こそ認めているものの、これまでのデビュー組と同じ売り方では、人気は得られないと感じていたのだろうか。

 こうしたジャニーさんからの“塩対応”が、メンバーの結束力を強め、彼らをずっと見守り続けたタッキーの思いに火をつけたのかもしれない。ファンと同じく、メンバーとタッキーの中でもデビューへの思いが“濃縮”され続けていった気がする。

 タッキーがタレント業を引退し、ジャニーズアイランド社長に就任してから、Snow Manは大きく動き出した。目黒蓮、向井康二、ラウールの3人が加入。メンバー増員には当初、反対を訴えるファンも多かった。新メンバーの3人は、切磋琢磨を続け、スキルを磨きまくってきた6人についていけるのか、グループとしてのレベルが下がってしまうのではないかと、ファンは不安を吐露していたものだ。

 それからほどなくして、Snow Manは9人体制で、SixTONESとともに2組同時デビューをすることが発表された。舞台『少年たち』をはじめ、共演する機会も多く、互いのメンバーの親交も深い2グループのガチンコ対決――King&Princeの前身「Mr.King vs Mr.Prince」においては、グループ名としてしか機能していなかった「VS」構造を、スノストが具現化した格好だ。

 しかし当初はメンバーそれぞれの認知度や知名度、レコード会社の力の入れようを見るに、はっきり言って、SixTONESのほうが格上という印象だった。 事実、SixTONESとSnow Manの両A面デビューシングルの売り上げの初動は、SixTONESメイン盤が僅差で上回った。

 ここで、もしかしたら、これまでずっとずっとひたすらに濃縮され続けてきたファンの熱量が一気に爆発したのかもしれない。「私たちだけのSnow Man」を「みんなのSnow Man」にしたい――その思いが結実したのか、のちにトータルセールスではSnow Manメイン盤が逆転している。

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