『silent』ヒットは目黒蓮のおかげ? 川口春奈、ドラマ界の超売れっ子化に疑問の声
4月27日発売の「女性セブン」(小学館)が、7月期の連続ドラマ『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)に川口春奈が起用されたとスクープ。テレビ朝日側は、彼女を出演させたいがために、川口サイドに“異例”の熱烈オファーを行ったというが、マスコミ関係者からは「川口への期待が大きすぎるのでは」(スポーツ紙記者)との声も出ているようだ。
テレビ朝日系「木曜ドラマ」枠の7月期ドラマとして放送される中村倫也主演の『ハヤブサ消防団』は、池井戸潤氏による同題小説の実写版。主人公・三馬太郎を演じる中村以外のキャストはまだ公表されていないが、「セブン」によると、テレ朝からの熱烈オファーで川口の出演が決まったという。
「一方、川口は毎週木曜にTBS系の『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』にレギュラー出演していて、同番組の放送時間は夜8時からの約2時間。『ハヤブサ消防団』を放送するテレ朝の『木曜ドラマ』は、『モニタリング』放送と重なる午後9時からの約1時間枠なので、川口がどちらにも出演するとなると、テレビ業界ではタブーとされている“裏かぶり”が発生します」(同)
しかし「セブン」によれば、どうしても川口を起用したいテレ朝がTBSと話し合い、『ハヤブサ消防団』放送期間は川口が『モニタリング』を休演するという措置が取られることになったそうだ。
「“超異例のブッキング”といえますが、それだけ川口が今旬の超売れっ子女優ということでしょう。彼女への注目度が急上昇したきっかけは、2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』への出演。その後、昨年10月期の主演ドラマ『silent』(フジテレビ系)が社会現象と化すほどのブームとなり、ドラマ業界での人気を不動のものにしました」(同)
ただ、その人気は、「彼女の実力だけで獲得したのものとは言い難い」(同)という。
「川口の転機となった『麒麟がくる』の帰蝶(濃姫)役は、もともと沢尻エリカがキャスティングされていました。しかし、彼女が麻薬取締法違反の疑いで逮捕・起訴されて降板。川口にその役が回り、急きょ撮り直しとなるタイトなスケジュールを見事にこなしたことで、業界内外から称賛されたのが大きいといえる。一方『silent』は、確かに川口が主演だったものの、むしろ相手役を務めたSnow Man・目黒蓮の“静の演技”が話題を集めたからこそ、あれだけのヒットになった印象があります。どちらも川口一人の功績とは言い難く、むしろ彼女は数年前まで“爆死女優”のイメージが強かったんです」(同)
川口が鈴木砂羽とダブル主演した2013年10月期の連ドラ『夫のカノジョ』(TBS系)は、全話を通しての世帯平均視聴率が3.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となり、当時の歴代ゴールデン・プライム帯の民放連ドラ(テレビ東京を除く)の中でワーストを更新してしまったほど。
「『夫のカノジョ』の“大コケ”は長らく語り草になっていただけに、あそこから現状まで持ち直し、CMにも多数出演している川口には確かに驚かされるのですが……。局側の彼女にかける期待があまりに高くなりすぎないかと心配になります。川口サイドとしても、もし結果を出せなかった場合、一気に後がなくなる可能性もあるだけに、この状況を喜んでばかりもいられないでしょう」(同)
しかし他方では、「川口はとても社交的で、誰とでもすぐ仲良くなれるタイプ」(制作会社関係者)なだけに、スタッフウケが抜群に良く、「もし今後の出演作がコケても、その点を買われて起用が続くかもしれない」(同)と見る業界人もいる。
いずれにせよ、川口がテレビ朝日の期待に応え、『ハヤブサ消防団』で存在感を発揮し、視聴率に貢献できることをまずは祈りたい。