木村拓哉『教場0』まさかの1ケタ落ち招いた原因――脚本の雑さともう一つは?
フジテレビ系「月9」枠にて木村拓哉が主演中の連続ドラマ『風間公親-教場0-』が、4月24日に第3話を迎え、世帯平均視聴率9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。第1~2話、また過去のスペシャルドラマも視聴率2ケタ台を獲得してきた人気シリーズだけに、「1ケタ台への転落はフジとしても想定外なのでは」(テレビ誌ライター)と指摘されている。
「同作の原作は、長岡弘樹氏による小説『教場』(小学館)シリーズ。フジは、2020年1月に新春スペシャルドラマ『教場』を放送し、前編(4日)は15.3%、後編(5日)も15.0%と高視聴率をマーク。21年1月に放送した『教場II』も、前編(3日)が13.5%、後編(4日)が13.2%と、やはり好成績を残しました」(同)
スペシャルドラマでは主人公・風間公親(木村)が教官を務める警察学校を舞台に、彼のもとで警察官を目指す訓練生たちのストーリーを展開。一方、今年4月10日にスタートした連ドラ『風間公親-教場0-』は、風間が警察学校赴任前に、刑事指導官として新人刑事を教育していた頃の物語だ。
「初回は12.1%と好発進。第2話(17日)も10.7%と2ケタを維持していましたが、第3話でさらに後退し、『教場』のドラマシリーズでは初の1ケタ視聴率を記録。フジ側は、これまでの成績を踏まえて今回の連ドラ版にも期待していたとみられ、まさか1ケタ台に転落するとは思っていなかったのでは」(同)
ただ、同ドラマの視聴者がネット上に書き込んでいる感想を見てみると、当初から「楽しみにしてたけど絶望的につまらない」「脚本が雑すぎる」などと不評を買っていた。
「“刑事モノ”なので、主人公たちが事件を解決していく様子が描かれているのですが、ネット上では、その真相に対し、『非現実的』『無理がある』といったツッコミが飛び交う事態に。例えば第2話では、犯人の女性が撲殺した被害者の遺体を担いだり、学校の校庭にあるブロンズ像を用いた大胆な犯行を繰り広げたにもかかわらず、誰にも目撃されなかったり――視聴者の間で『意識のない人間の体を、あんなに軽々と担げるか?』『近隣住民が一切気付かないなんてことある?』『そういうところに雑さを感じる』などと物議を醸したんです」(同)
一方、登場人物に関する不満も少なくない。今回の連ドラには、新人刑事役で新垣結衣、染谷将太、白石麻衣(元乃木坂46)、赤楚衛二、北村匠海(DISH//)が出演すると発表されていたものの、最初から全員揃うわけでも、全員レギュラー出演するわけでもなく、例えば、新垣演じる隼田聖子は第2話のラストで登場。また、彼女と入れ替わるように、第1~2話で風間の指導を受けていた瓜原潤史(赤楚)が退場となった。
「そのため、ネット上には『最初からガッキー出てくるのかと思ってた』『赤楚くんがいなくなるなら、もう見ないかな……』といった声も。風間と新人刑事の組み合わせが変わるごとに、一部視聴者も入れ替わっていくとなると、今後の視聴率もなかなか安定しないかもしれません」(同)
木村サイドとしても、昨年4月期の連ドラ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)で“キムタク主演で初の1ケタ台”を記録していただけに、今作で挽回したかったはず。『未来への10カウント』は第3~4話と続けて1ケタ台をマークしていたが、『風間公親-教場0-』第4話は2ケタ台に返り咲けるだろうか。