「牛角」は牛レバーとねぎ塩豚カルビが◎! 管理栄養士のおすすめメニューは?
「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
「牛角」のメニューはタンパク質&ビタミン・ミネラルが豊富!
手軽に焼肉を食べられることで人気のチェーン店「牛角」。お肉の種類はもちろんのこと、サイドメニューの豊富さも魅力です。今回は栄養士の猪坂先生に「上手な焼肉の食べ方」を教えてもらいながら、健康重視のおすすめメニューをチョイスしていただきます!
――栄養士の視点から見て「焼肉」には、どんな利点がありますか?
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) 焼肉には、たんぱく質の補給に役立つという利点があります。たんぱく質は、筋肉や髪の毛、爪、肌などを作る材料として重要な栄養素ですので、毎食きちんと摂りたいものですね。
また、牛肉には鉄分や亜鉛が、豚肉にはビタミンB1が多く含まれているため、ミネラルやビタミンの供給源としても役立ちます。特に肉に含まれる鉄分は「ヘム鉄」という種類で、野菜に含まれる鉄分(非ヘム鉄)よりも吸収率が高いというメリットがあります。
鉄分が不足すると、貧血のリスクが上がるだけでなく、メンタル面の不調にもつながるといわれていますので、吸収率の高い方法で摂取し、不足を防止していきましょう。
「牛角」おすすめ健康メニュー(1)
カロリーが気になる時は「牛レバー」
――「焼肉」と聞くとカロリーが高いようなイメージもあるのですが、ハイカロリーにならず栄養のバランス良く食べるコツを教えてください。
猪坂 焼肉で定番のお肉といえばカルビですが、カルビは脂身が多いバラ肉であるため、そればかりを食べているとカロリーオーバーにつながりやすくなります。
摂取エネルギーを抑えながら焼肉を楽しみたいときは、「牛レバー」(539円/以下、全て税込)などの脂質の少ない部位を中心に選ぶのがベターでしょう。
――レバーとカルビだと結構違いがあるんですか?
猪坂 レバーは低脂質で、牛の場合のエネルギーは100gあたり119kcal程度となります。牛バラ肉(カルビ)の場合は100gあたり340~440kcalくらいになることもあるので、それと比べると摂取エネルギーは1/3程度に抑えられますね。
さらにレバーには、ビタミンAや鉄、葉酸などの栄養も豊富に含まれています。ただし栄養豊富な分、摂りすぎるとビタミンAの過剰摂取につながる恐れもありますので、そればかりを食べるのはやめておきましょう。