田代まさしに教えたい! 元女囚が「職質を早く終わらせる方法」を伝授
覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける瑠壬(るみ)さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
田代まさしが職質動画を公開して物議
ちょっと前、マーシーこと田代まさしさんが職務質問を受けたことが話題になってましたね。
マーシーはインスタグラムの動画に「田代まさしだということだけで、新幹線の時間が迫っているのにも関わらず、こんな仕打ちを受けました」「でもこの映像を載せることによって、僕が何も持っていない、という事が証明できて逆に感謝です」と書いてます。
動画は職質の途中から撮ってるのでわかりにくいですが、おまわりさんが2人いて、マーシーから名刺みたいのをもらって無線で応援を頼んでました。あと、スタッフさんがおまわりさんに「謝るぐらいだったら最初からするな」とスゴむところも映っていました。
マーシーは芸能人で前科がありますから、職質も「有名税」でしょう。ここはさらっと受けといたほうがよかったかなと個人的には思いました。
ファンの皆さんも同じようで、「仕打ち」とは違うやろとか、スタッフさんの態度はおまわりさんの心証が悪くなるだけ――とかのコメントが目立ちました。
瑠壬流「職務質問を早く終わらせる方法」
確かに威張って「バッグの中身を見せろ」と言われたら、ええ気持ちはしませんが、怒っても状況は悪くなるだけです。笑顔で応対してサクッと終わらせてもらいましょう。
瑠壬は今も結構、職質を受けますが、「和気あいあい」ですよ。おまわりさんも仕事やし、瑠壬もまずいものは一切持ってへんし、早く終わらせたいから、「ハイハイどうぞ」ですね。急いでる時は「早めにお願いします」とか言うてますし。
ヒマな時は呼び止めた理由を聞いたりもします。「顔かな?」言われたら、「そんなタイプやった?」とか言い返したり。コンビニにクルマを停め、スマホを見ていたら「休憩ですか?」と聞かれたこともあるんですが、「宿泊です」とか。ラブホちゃいますってね。
それでマーシーは新幹線に乗れたんでしょうか?
少年院で成長する子も……
芸能人ネタをもう一つ。
お笑いコンビEXITの兼近大樹さんは、以前から「元・非行少年」をカミングアウトされているようです。
3月30日には、Abema TVでV-tuberの元刑務官かなえさんと「少年院の教育効果」についてお話をされていましたね。かなえさんは、少年院の昔からの教育効果は「アリ」として、学校の勉強だけではなく、あいさつから目上の人との話し方、お箸の持ち方、字の書き方まで生活全般についても教育されるので、とてもいいと言われてました。
瑠壬もそう思います。恥ずかしながら、瑠壬も息子たちがお世話になりました。先生方はムショ暮らしの瑠壬の代わりに息子たちを育ててくださって、親身になって更生させてくれました。高校の卒業資格もいただき、誰とでもちゃんと話せるようになって、瑠壬は少年院の先生には本当に感謝しかないです。
兼近さんは、「そういう世界にいた」そうで、「ネンショー帰り」とは言うてないんですが、社会に出た時に「(シャバの)みんなのほうが変だ」と思ったそうです。
新しく決まったバイト先で、みんなが笑うところが少しもおもろくない。でも、笑わないと「変なやつ」と言われる。寂しいから、話が合う元の不良仲間たちのところへ戻ってしまう……とゆうことのようです。
社会に出たら合わへん人のほうが多いのですが、やっぱり寂しいですよね。「居場所」が必要なのは大人も同じですね。今は少子化もあってネンショーはだいぶ減って、あり方も変わっているようですが、全員がすぐに更生できるわけではないですよね。
少なくとも私の息子たちはネンショーで育ててもらいました。行かなければ一番いいのですが、更生できる場としての少年院は必要やと思います。