芸能
短命の番組は意外と多い

浜田雅功『ジャンクSPORTS』降格のワケ、麒麟・川島は打ち切り……2023年4月改編を考察

2023/04/05 14:59
村上春虎(ライター)
写真ACより

 4月と10月はテレビ業界にとって悩ましい「改編」の時期。特に年度初めは、それまでの番組のタイムテーブルが大々的に見直され、深夜番組がゴールデンプライム帯に繰り上がることもあれば、逆に降格したり、最悪の場合は打ち切られることも珍しくない。

「麒麟・川島明、指原莉乃が司会の『月曜の蛙、大海を知る。』(TBS系、月曜午後9時)は、3月にひっそりと終了しました。番組コンセプトは“芸能人が社会の厳しさを知る”というものですが、最近は芸能人のダイエット企画を放送するなど、軸がブレブレに。13日の最終回は個人視聴率1.5%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)、世帯2.7%。同日放送の裏番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)は個人5.4%、世帯9.2%で、それに比べるとかなり寂しい数字でした」(業界関係者)

 川島と指原、レギュラーのHey!Say!JUMP・有岡大貴の3人は続投する形で、4月17日から新番組『推しといつまでも』(同)が始まるが、いかんせんTBSにとっては“死に枠”。半年後の改編で結果は自ずとわかってしまうだろう。

 また、テレビ朝日系で毎週水曜午後7時から放送されていた『ノブナカなんなん?〜アノ人なんなん?人生のぞき見ドキュメント〜』も終了に。こちらはMC・出演陣はそのままに、タイトルと内容を一新。千鳥・ノブ、弘中綾香アナ、見取り図、河北麻友子らによる『隣のブラボー様 ごほうび☆覗き見バラエティ』がスタートする。

「新番組は、田舎暮らしの家族に焦点を当てる企画が多くなるようです。これは『ノブナカ』時代にたびたび密着してきた、電気・ガス・水道代0円生活を送る田村ファミリーのブレークが大きいでしょう。『ブラボー!』と言いたくなる生きるヒントを届ける番組とのことです」(同)

 一方、打ち切りではなく、降格した番組もある。ダウンタウン・浜田雅功の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)だ。

「同番組は、2018年10月から約4年半、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)『ナニコレ珍百景』(テレビ朝日系)の向こうを張って日曜午後7時で健闘してきましたが、この4月からローカル枠に降格、土曜の夕方5時からの30分に縮小されます。さすがに大御所・浜田の番組をいきなり打ち切ると、本人のメンツを潰してしまいますし、また吉本興業との付き合いもあるため、継続という形を採るしかなかったのでしょう。後継番組には、同じく吉本芸人である千鳥の『千鳥のクセスゴ!』が入ります。日曜夜はフジにとって鬼門で、どの番組をあてても短命に終わってきましたが、お得意のお笑いネタで勝負しようというわけです」(同)

 果たして半年後、どの番組が生き残っているのだろうか。

村上春虎(ライター)

1976年生まれ。バラエティ番組や情報番組などテレビ番組の制作に携わる傍ら、現場で見聞きした情報やリサーチしたネタをネット記事で放出する。

最終更新:2023/04/05 14:59
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