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声優・櫻井孝宏、移籍先の候補は? インテンション退所も「スカウトは複数」か

2023/04/06 11:11
勅使河原みなみ(ライター)
声優・櫻井孝宏、移籍先の候補は? インテンション退所も「スカウトは複数」か
写真ACより

 声優の櫻井孝宏が、たび重なる不倫報道の余波で、3月31日をもって所属事務所・インテンションを退所。業界関係者は「事務所はもっと早い段階で手を打っておくべきだった」と苦言を漏らす。

 櫻井は、昨年9月23日にニュースサイト「文春オンライン」で既婚者であることをスクープされた後、再び“文春砲”の餌食に。10月26日、自身のレギュラーラジオ番組『P.S.元気です。孝宏』(文化放送超!A&G+)の放送作家・A子さんと、結婚の事実を隠したまま10年間も不倫関係にあったことを報じられたのだ。さらに今年1月17日には続報として、アニメ業界で働くB子さんとの“15年不倫”も明らかになった。

「9年間続いていた『P.S.元気です。孝宏』は不倫報道が世に出る2日前の昨年10月24日放送回をもって突如終了。もう1本のレギュラー『A&Gメディアステーション こむちゃっとカウントダウン』(文化放送)も同12月26日に降板することを発表。番組自体、今年3月25日に20年半の歴史に幕を下ろしました」(芸能ライター)

 さらに、GoRAとキングレコードによるアニメプロジェクト『AYAKA ‐あやか‐』や、年内公開予定のアニメ映画『劇場版モノノ怪』が、各公式ホームぺージ上で声優・櫻井孝宏の降板を発表した。

 そんな櫻井について、インテンションは3月31日、公式サイト上に「櫻井孝宏に関するご報告」と題した声明文をアップし、同日をもって櫻井との所属契約を終了したと報告。「一連の報道を受け、弊社としても事態を重く受け止め、今後の活動について協議を続ける中で櫻井から退所の申し出があり熟慮を重ねた結果、本人の気持ちを尊重し、このような結論といたしました」(原文ママ、以下同)と説明している。


 また、櫻井自身もコメントを発表し、「このたびは、私の不適切な行動によりご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません」などと謝罪。「私が退所を申し出ましたのは、ひとえに自身のけじめのためでございます。事務所を離れることが私に出来うる責任の取り方の一つであり、また、自身の考えを行動で示し、これからを作り上げていくことが、仕事に対する私なりのけじめであると考えました」と退所理由を明かした。

 そして、ファンや関係者にこれまでの感謝を述べつつ、「今後は仕事に真摯に向き合いながら、今一度自分を見つめ直し、失った信頼を回復できるよう、ここまでいただいた皆さまからのご恩に報いられるよう歩んでまいります」と決意を表明している。

 騒動勃発から5カ月がたち、“事務所退所”という形で責任を取った櫻井だが、業界関係者は本人だけでなく、「事務所の対応の遅さ」を問題視する。

「今年1月の15年不倫報道の翌日、インテンションは櫻井が相手女性から1000万円を請求され、指定期日までに対応がない場合、女性の納得のいく方法・手段を実施すると伝えられていたなどと公式サイト上で説明。『法外な金額であったことから、櫻井が個人で委任した弁護士を通じて要求を断ったところ、報道がなされた次第です。このような背景があるため、弊社といたしましても顧問弁護士と対応を協議しております』と発表し、『事務所サイドが櫻井の不倫を援護している』と大炎上しました。しかし、そもそも放送作家との不倫関係が明らかになった昨年10月の時点で事務所側が櫻井の女性問題をすべて把握し、解決のために早めに手を打っておけば、ここまでの大ごとにはならなかったはずです」(声優業界関係者)

 その後、事務所側からは何の報告もないまま2カ月近くが過ぎ、結局櫻井は、年度末のタイミングで退所することに。ネット上では、「仕方ない」「予想はしてた」「当然の結末」との声が上がっている。


 また、事務所の代表の一人でもある鈴村健一は、櫻井の声優仲間であり付き合いは長いが、騒動の余波で事務所の評判も下げてしまっただけに、声優ファンからは「もっと早く決断していたら、鈴村さんに迷惑かけなかったよね」などと厳しい意見も寄せられているようだ。

「事務所の対応力の鈍さから、インテンションの評判はガタ落ち。それに加え鈴村も、一連の騒動後、自身のTwitterで『好きを謳歌できますように』とお決まりのワードを使ってつぶやいていたため、『他人事すぎる』『社長としての自覚がない』とバッシングを受け、ネット上では『謳歌社長』と揶揄されています。ちなみに、インテンションは、もう一人の代表である桑原敦氏以外はスタッフが全員女性。騒動後、櫻井の尻拭いに辟易していたそうですから、今後は“不倫男”のために奔走しなくてよくなるとホッとしているでしょう」(同)

 なお、「自主退所」となった櫻井は、今後について具体的なことは明かしておらず、フリーで活動していくのか、ほかの事務所に所属するのかは不明だ。

「櫻井は節税対策で法人を設立していますから、とりあえずはフリーで活動していくのではないでしょうか。古巣・81プロデュースを退所し、インテンションに所属するまでの間はフリーで活動していましたしね。ただ、今後、大手事務所に移籍することは不可能に近いでしょう。表に出ていないだけで、まだ解決していない女性問題があるかもしれませんし、彼のような“地雷”を抱えている人材を迎え入れれば、これまでの彼の悪行も容認することになり、事務所のイメージを落とすリスクもありますから」(同)

 とはいえ、声優としては一流で、今でも多くのファンを抱えている人気者だけに、前出の関係者は、「ほとぼりが冷めるのを待ってスカウトする声優事務所も複数出てくる」と予想。中でも、浪川大輔が代表を務める「ステイラック」が候補に挙げられるという。

「浪川自身、17年7月19日に同じく『文春オンライン』で事務所の契約社員との不倫を報じられたものの、本人が事務所の社長を務めていることもあり特にお咎めはなし。そこまで大ごとにならず、番組や作品から降板することもありませんでした。その後も変わらずに活動を続けていますし、櫻井を引き入れれば一連の騒動もうまく煙に巻くことができるのではないでしょうか」(同)

 「所属事務所」という後ろ盾をなくした櫻井だが、今後はどのような形で活動を展開していくのだろうか。

勅使河原みなみ(ライター)

独自に集めた情報をもとに、声優に関する記事を執筆しているライター。好きな食べ物は浸し豆。

最終更新:2023/04/06 11:11
インテンションはひとまずこれで安心?