【プウ美ねえさんのお悩み相談】洋服を捨てられない! 古くなった衣類はどうすればいい?
家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。
<今回のお悩み>
「『部屋着にできる』と思うと捨てられません」
プウ美おねえさん、こんにちは。お悩み相談、毎回たのしく拝見してます。
わたしは洋服が捨てられなくて、少し困っています。以前は古くなった衣類は「脱がされたときに見られたら恥ずかしい」という基準で捨てていたのですが、最近はそういったロマンスはおろか、外出じたい滅多にしなくなり、「部屋着にできる」と思うと捨てられません。
服を買うのは好きなので、溜まっていく一方です。おねえさんはどうされていますか。
(炊飯器パン太郎さん、50前後)
【プウ美ねえさんの回答】
物価や税金がどんどん高くなる今、むやみに物を捨てる風潮にぎもんを感じています。物にはパワーあります。もし流通がとだえて町から商品が消えたりしたら、物を持つ人とそうでない人、どちらに生きる力があるか想像してごらんなさい。 本や趣味の道具や、思い出の品は心の潤いになりましょう。服は寒さを防いでくれましょう、ほどいて掃除にも使えましょう。おねえさんは増やさず、死蔵させず、一度買ったらボロボロになるまで使う派です。
とはいえ、 二軍以下の服を手放してスッキリしたい気持ちもよくわかります。それには「いつか着るかも…」という可能性を断てばよいのです。まずはリメイクしましょう。出番の減った服は、バラバラの布地にほどいてしまうのです。おねえさんはこれでずいぶん楽しみました。浴衣はフンドシに、Tシャツはブリーフに、など生まれ変わらせると服の命をまっとうさせた気がして、次に汚れたりほつれたりした時は躊躇なく手放せます。創作意欲がわかない場合も、ハギレの形なら罪悪感なく捨てられます。やわらかい素材の服は、そのままクッションや抱き枕のあんこにしてしまいましょう。黙っていれば中身は誰にもバレません。もうひとつは、割れた食器などと古服を一緒にまとめて、わざと目につく場所に置く方法です。いちどゴミ扱いすると愛着が薄れて、捨てやすくなりますよ。それでも「もったいない…」と思うなら、最後の手段はウェット&メッシープレイです。同好の仲間と、服を着たまま泥や墨汁やカラースライムにまみれてごらんなさい。それでしか得られない開放感が味わえますし、服は捨てるしかなくなりますので、一石二鳥です。
【今月のエプロンメモ】
仕事や人づきあいで忙しい人が、多くの物を管理するのはたいへんなことです。あきらめて不要品に埋もれるか、捨てるしかありません。時間と心の余裕がある人には、ぜひ工作や手芸をすすめたいものです。呪いの人形のように所持が危険な物はべつとして、すべての物は工夫しだいで価値が生まれますから。
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