竹内由恵アナ、三浦瑠璃氏に通ずる視聴者を“イライラさせる”という才能
時代によって、タレント に求められるものは違ってくるが、今の時代、人をいかに“イライラさせるか”が重要視されていると感じる。視聴者は人をイライラさせるタレントに引き寄せられ、そのイライラをネットに書き込む。すると次第に「あの人は人をイライラさせるらしい」と話題になっていく。今は、こうして人気者が生まれる時代のように思うのだ。その代表格は、国際政治学者・三浦瑠麗氏ではないだろうか。
三浦氏の発言を一言で表すなら「根拠なく、自信たっぷり」といえる。『ワイドナショー』(フジテレビ系)が、アンジャッシュ・渡部建のテレビ復帰が進まないという話題を扱った際、三浦氏は「自分の傷つきを他人に投影するの、よくない」とコメントしていた。
まわりくどい、わかりにくい言い方をするのも三浦氏の特徴だが、私はこの発言を「夫に不倫された妻が、渡部のスキャンダルをきっかけにそのとき受けた屈辱と心の傷を 思い出し、だから『許さない』と怒っている」と解釈した。しかし、渡部の復帰がうまくいかないのは、世の不倫された妻のせいではなく、スポンサーの許可が下りないからではないだろうか。
正面切って渡部を擁護する人がいないので、三浦氏があえてそちら側に回った可能性は否めないものの、「世の不倫された妻のせいで、渡部が復帰できない」と言わんばかりの発言に「違いますけど?」とイライラした人もいたはずだ。
また三浦氏は、安倍晋三元首相の国葬の際、シースルーのスケスケ喪服を着て話題になったが、国葬という歴史的な行事に、人をイライラさせる要素をぶっこんでくるのが三浦氏のすごいところといえるだろう。
三浦氏ほどではないが、竹内アナも割と人をイラッとさせることが多い。現在、静岡在住の竹内アナが、2022年5月26日放送の『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)に出演した際のこと。「静岡から番組があると東京に来させてもらって、子どももいるので、なかなか今までのようには仕事ができないと知人に相談したら、『そんなことない、都落ちだなんて思わないで』って言ってきたんですよ。思ってねーし」と発言していた。
しかし、別の話題の際には「伊勢丹で服を買って配送依頼書を書く際に、住所書こうと思ったんですけど、静岡県って書くのが、なんかちょっと、一瞬ためらいました」と 話し、同番組司会の上田晋也に「都落ちだと思ってんじゃねーか」とツッコまれていたのだ。
「静岡に住んでいることは恥ずかしい」いう気持ちが垣間見える言い方には、やはりイライラさせられるが、彼女の秀逸なところは、それが“ほどよい”イライラである点ではないだろうか。