フット・後藤がテレビから消えそうなワケーー例えツッコミの欠点とは?
“次世代のNo.1MC”の肩書きも今や懐かしい――お笑いコンビ・フットボールアワー・後藤輝基の現状があまりにも寂しいのだ。かつては『今夜くらべてみました』『損する人得する人』『ウチのガヤがすみません!』『行列のできる相談所』と、主に日本テレビの番組でフル稼働。秀逸な例えツッコミが連日冴え渡っていたが、今、彼の在京レギュラーは『行列』と『ニンチド調査ショー』(テレビ朝日系)の2本のみだ。
「『行列』は東野幸治、井上芳雄と週替わりで司会を務めているため、3週に1度の出演。また、『ニンチド調査ショー』の個人視聴率は毎週ほぼ4%台で、数字だけ見ると可もなく不可もなくといったところ。いずれにしても、求心力は消えつつあります」(芸能ライター)
レギュラー以外のテレビ露出でいえば、ピンで『水曜日のダウンタウン』(TBS系)のパネラーとして出たり、コンビで『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に出演し、ダウンタウン・松本人志のパートナーを務めているが、どうもパッとしない。一時期の“後藤バブル”は何だったのだろうか?
「『高低差ありすぎて耳キーンなるわ!』に代表される例えツッコミが後藤の代名詞でした。タレント・朝日奈央の鼻と目にそれぞれ10円を入れるという芸に対して、『この20円は何回も見たもん。2,600円分くらい見た』と、値段でその頻度を表現し、スタジオを爆笑させていたことも記憶に残っています」(同)
最初のうちでこそ、そんな例えツッコミの巧みさがウケていたというが、その半面、ある問題がつきまとっていたという。
「番組MCはいかに共演者のトークを回していくかが重要。しかし、その中に例えツッコミを入れてしまうと、ゲストよりMCに注目がいき、そこで一旦、トークの流れが切れてしまうんです。ちなみに、こうした例えツッコミは、くりぃむしちゅー・上田晋也も得意でした。ただ彼は最近、例えツッコミを言うのは二の次で、いかにスムーズに進行できるかを心掛けているようです」(同)
一方で、後藤は例えツッコミを手放すことはなかった。それがアダとなり、「MCとしてあまり進化していない」と悪く捉える関係者もいるという。
果たして後藤は、テレビから消えてしまいそうな今の落ち込み具合から、“耳がキーン”となるほどのV字回復を果たすことはできるのだろうか?