管理栄養士に聞く、すき家カレーのおすすめトッピングとは? 高カロリーメニューの上手な食べ方
「カレー専門店じゃないカレー」おすすめメニュー(2)
「ロイヤルホスト」3種類のカレー
――カレー好きの間で人気を得ているのがファミリーレストラン「ロイヤルホスト」のカレーです。「カシミールビーフカレー」「ビーフジャワカレー」「ベジタブルカレー&雑穀ごはん」の3種類がありますが、栄養士の視点から見ていかがでしょうか?
猪坂 お肉も野菜もバランスよくとれるという点では、カシミールビーフカレーがおすすめですね。牛肉でたんぱく質を、ピーマンやたまねぎ、にんじんなどで野菜の栄養素をとることができます。
ビーフジャワカレーも牛肉からたんぱく質をしっかりとることはできるのですが、野菜が少なめなので、食べるときはサラダなどをプラスすると良いでしょう。また、1食980kcalありますので、あまり体を動かさない日に食べる場合は、ライスを少なめにしてもらうなどして調整すると良いですね。
ベジタブルカレー&雑穀ごはんは、ブロッコリーやかぼちゃ、パプリカ、なす、コーン、フライドオニオンなど多くの種類の野菜をとることができるのが良い点ですね。食材にはそれぞれ含まれる栄養が異なるので、いろいろなものを満遍なく食べるようにすると、自然と栄養バランスがとれるんです。
ライスも白米100%ではなく雑穀入りご飯ですので、食物繊維やビタミン類をより摂取できるでしょう。ただしたんぱく質はやや少なめですので、食後に豆乳を飲んだり、ゆで卵を食べるなどして補えるといいですね。
「カレー専門店じゃないカレー」おすすめメニュー(3)
「スープストック」トマトを主役にしたカレー
――非カレー専門店ながらも、カレーメニューに力を入れていることで有名なのがスープ専門店「スープストック」です。
猪坂 スープストックのカレーの中では、「トマトと鶏肉のスパイスカレー」と「バターチキンカレー」「東京チキンカレー」がおすすめですね。
先にお伝えしたように、カレーは脂質と糖質が多くなりがちなのですが、そんな中でもこれらのメニューにはチキンがしっかり入っており、比較的たんぱく質を摂取できるのです。
この3つの中で特におすすめなのは、「トマトと鶏肉のスパイスカレー」。トマトピューレやトマトのジュース漬け、トマトペーストなどをメインに使用しているため、トマトの栄養をたっぷり補給できます。
トマトは、ピューレやペーストなどに加工すると、細胞壁が壊れて中の栄養が吸収されやすい状態になりますので、栄養を効率よく吸収しやすいという点でもメリットがありますね。
スープストックのカレーは週替わりなので、常に同じメニューが食べられるわけではないのですが、タイミングが合えば選んでみてください。
カレーは高カロリーなイメージがあると思いますが、スパイスが食欲を増進させてくれたり、具だくさんなメニューを選べば、たんぱく質や野菜の補給に役立ちます。食べすぎには気をつけつつ、お好みのカレーを楽しんでみてくださいね!
猪坂みなみ(いのさか・みなみ)
管理栄養士。大学卒業後、大手食品メーカーにて商品企画や研究開発などに従事。ダイエットアドバイザー、料理研究家助手、医療ヘルスケアベンチャー企業の商品企画職等を経て、現在はLINEで気軽に取り組めるパーソナルダイエットプログラム「ダイエットナビ」の運営や、ヘルスケア領域の新規事業開発アドバイザリー、法人向けの健康経営サポート等を行う。
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