96歳の祖母のピンチを救った、非常時に役に立つ“アイテム”とは?
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
高齢の祖母がね、風邪を引いたんですよ。不幸中の幸いで、新型コロナウイルスには感染していませんでした。祖母は一人暮らしをしているんですが、布団に入らず、イスに座った状態で眠ってしまった、とのこと。それを2晩も続け、風邪を引いてしまったそうです。
父が病院に連れて行ったものの、病院はどこも満員で入院はできないため、自宅療養を開始。しかし、祖母はすっかり食欲がなくなってしまい、飲むヨーグルトをちびちびと飲む……くらいしか食事をとっていないとか。ステディとお見舞いに行く際、がん治療のために入院生活を経験した彼がこう言いました。
ステディ「僕、食事が喉を通らなかったときに、メイバランスを病院から出された!」
はて、メイバランス? ステディいわく、メイバランスとは、大手食品会社・明治が販売している栄養食品。ドリンクやゼリー、アイスが展開されており、高カロリーで病気の人にぴったりの飲み物とのこと。公式サイトを見ると、ドリンクタイプ(125ml、希望小売価格264円)は、たんぱく質、脂質、糖質、食物繊維、ビタミン、ミネラルといった6大栄養素がバランス良く摂取でき、200kcal(ご飯約1杯分のエネルギー)をとれるのだとか。
そこで、メイバランスや少しでも食べられそうなお惣菜をいくつか買っていくことに。すると今度は、ステディから「うちにあるパルスオキシメーターも持っていこう!」と提案が。
パルスオキシメーターとは、皮膚を通して動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定するためのアイテム。赤い光の出る装置を指に挟むことで測定します。
日本呼吸器学会の公式サイトによれば、SpO2は肺や心臓の病気で酸素を体内に取り込む力が落ちてくると下がり、一般的に96~99%が標準値とされ、90%以下の場合は十分な酸素を全身の臓器に送れなくなった状態(呼吸不全)になっている可能性があるとか。
ステディは以前、コロナにかかった際、オキシメーターを購入していたんです。祖母の家に行く前、試しに私もSpO2値を測定したところ、数値は97。ステディからは「キミは健康」と言われ、安心しました。
それから、祖母の元にオキシメーターとメイバランスなどを届けて、帰宅し数時間後……。祖母の看病のために実家に帰っていた妹から連絡がありました。
妹「おばあちゃん、オキシメーターでSpO2を測ったら、80しかなくて、救急車で運ばれました」
なななななんだってえ~~~~~!? まさか、祖母のピンチにオキシメーターが大活躍。確かにお見舞いに行った際、「息苦しい」と言っていましたが、風邪による症状ではなく、肺炎になっていたそうなのです。というわけで、おばあちゃんは無事入院。病院で看病してもらえることになって、胸をなで下ろしました。
祖母は齢96歳なので、あと1、2日発見するのが遅かったら、命にかかわっていたかもしれません。高齢者がいるご家庭は、オキシメーターがあると、非常時に役立つのではないでしょうか?
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