娘が、買い与えた覚えのない「ちいかわ文房具」を持っていた――塾のママ友からの高額プレゼントに困惑
小学校高学年ともなると、子ども同士の付き合いでも、なにかとお金がかかるものだ。友達間でプレゼントを交換する場合、その出どころは親であるため、各家庭の金銭感覚の違いに頭を悩ますケースは珍しくないだろう。
ただ、同じ小学校の子同士の場合は、そういった問題が露呈することは少ないと思う。同じ地域に住んでいること、また付き合いが長いことから、保護者同士がお互いの経済状況や家庭の方針をなんとなく把握しており、プレゼントの“相場”が共有されているものだ。
むしろ、習い事で出会った友達間で、この問題に悩むママが多い気がする。特に進学塾や、発表会があるバレエ、ピアノなど、費用がかかる習い事では、経済的に余裕のある家庭の子も多く、高額なプレゼントを贈り合う文化が根付いているケースがあるのではないか。
今回、美幸さんが語ったママ友の暗黙ルールだが、普段の会話の中で、美幸さん側から、子どものおこづかいやお年玉の金額などの話を振り、自身の金銭感覚をそれとなく伝えておいてもよかったのかもしれない。そうすることで、あまり高額なプレゼントは交換しない方針だとわかってもらえたのではないか。
もしくは、帰宅後にプレゼントの値段をネットで検索した後、使う前にお礼の言葉とともに「気になって金額を調べたら高額だったけれど、もらって大丈夫か」と相手に確認する心遣いしてみてもよかったかもしれない。そして今回限りはと割り切り、誕生日などを待たず、もらった金額相応の物をすぐお返しし、やんわりと「我が家では子ども同士の誕生日プレゼント交換は、おこづかいの範囲で贈れるものにしている」というふうに伝えるのもいいと思う。
やはり、お互いの金銭的負担や、お返しをどうすればよいのかと悩む手間を考えるならば、なるべくトラブルにならないように、子ども同士のプレゼント交換は少額で――それを暗黙のルールにできるような素地づくりが大切ではないだろうか。