『Get Ready!』苦戦のTBS「日曜劇場」、10月期は鈴木亮平の高校野球もの?
現在、妻夫木聡主演の連続ドラマ『Get Ready!』を放送中のTBS系「日曜劇場」。同作は、1月8日に世帯平均視聴率10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でスタートを切り、第3話まで2ケタ台をキープしたが、第4話以降は1ケタ台を推移中。昨今のドラマ界で、最も視聴率を稼げる枠とされる「日曜劇場」にとってはなんとも寂しい数字だが、「TBSは同枠の復権を懸け、4月期から目玉作品を立て続けに放送する」(スポーツ紙記者)ようだ。
堺雅人主演で2013年と20年に放送された『半沢直樹』シリーズをはじめ、数々のヒット作を世に送り出してきた「日曜劇場」。しかし、ここ最近はヒット作に恵まれないでいた。
「昨年4月期に放送された嵐・二宮和也主演の『マイファミリー』は、いわゆる“考察系ドラマ”でSNSが盛り上がり、最終回は16.4%、全話平均12.9%とスマッシュヒットを記録。しかしそれ以降、同7月期の『オールドルーキー』(綾野剛主演)は全話平均10.4%、同10月期の『アトムの童』(山崎賢人主演)は全話平均9.6%まで視聴率が下落。今年1月期の『Get Ready!』は1ケタ台を連発したまま12日に最終回を迎えますが、これまでこれといった話題もなかった印象。あの天下の『日曜劇場』にしては、いずれの作品も“薄味”で物足りない印象でした」(同)
しかしマスコミ界隈では、「4月期以降のラインナップから、TBSの尋常ではない“やる気”が感じられる」(エンタメ記者)と、期待の声が上がっている。
「4月期の同枠は福山雅治が主演し、大泉洋も共演する『ラストマン-全盲の捜査官-』の放送が発表されています。盲目のFBI捜査官・皆実広見(福山)と孤高の刑事・護道心太朗(大泉)の“バディもの”で、刑事ドラマという点でも視聴者を引き込みやすそう。また、福山と大泉はそれぞれ過去に『日曜劇場』で主演を経験しているビッグネームですから、視聴率も伸びるはずです」(同)
さらに、7月期には堺主演の『VIVANT』が控えている。内容はまだ明かされていないものの、堺のほか阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司の出演は告知済みだ。
「堺、阿部、役所とこれまた『日曜劇場』主演経験者が揃い踏みで、誰が見ても日本を代表する名優をよくもまぁ……と驚きますが、これも『日曜劇場』のブランド力あってのこと。当然、制作費もかなりの額でしょうし、昨今のドラマではあまり見られないスケールの大きな作品になるのは間違いない。期待値は今年ナンバーワンと言っても過言ではありません」(同)
そんな中、業界内では10月期の「日曜劇場」についても話題になっているという。
「情報解禁はまだですが、10月期は鈴木亮平の主演ドラマが予定されているそう。内容は“下剋上をはかる高校野球もの”になる見込みです。鈴木は21年7月期の『日曜劇場』作品『TOKYO MER~走る緊急救命室~』で主演を務めており、同ドラマは最終回で19.5%、全話平均13.6%と好成績を収め、今年4月には劇場版の公開も控えています。そんな鈴木の同枠新作とあって、それだけでも話題性は十分。加えて、内容も大衆ウケしそうですし、ヒットは堅いとみられているんです」(テレビ局関係者)
ここ最近は看板が泣いていると言わざるを得ない「日曜劇場」だが、4月期以降は攻勢に転じることができるだろうか。