声優・櫻井孝宏、『モノノ怪』クラファン返金対応でわかった「インテンションの致命的ミス」とは?
声優・櫻井孝宏がアニメーション作品『劇場版モノノ怪』を降板するなどと発表され、声優ファンを騒然とさせている中、ネット上では同映画の制作会社・ツインエンジンが、クラウドファンディング(以下、クラファン)で集めていた支援金の返金をアナウンスしていることも話題に。同社を評価する声とともに、櫻井の所属事務所・インテンションに批判的な意見が再浮上しているようだ。
「櫻井は、2007年放送のアニメ『モノノ怪』(フジテレビ系)で主人公・薬売り役を担当しており、今年は『劇場版モノノ怪』が公開される予定でした。しかし、昨年9月にニュースサイト『文春オンライン』の報道で、櫻井が既婚者であると明らかになった後、翌月の同サイト配信記事で放送作家・A子さんとの“10年不倫”が発覚。また、今年1月に同サイトが続報として、アニメ業界で働くB子さんとの“15年不倫”をスクープし、声優ファンに衝撃が走りました」(芸能ライター)
ベテランかつ人気声優として活躍してきた櫻井は、出演作品も多く、これまで演じてきた役を続投するのか否かにも注目が集まっていた。
「そんな中、2月15日に作家集団・GoRAとキングレコードの完全新作オリジナルアニメ『AYAKA -あやか-』公式サイドから『櫻井孝宏さんが諸般の事情によりキャスト変更となります』(原文ママ、以下同)と報告があり、その約2週間後の28日、今度は『劇場版モノノ怪』の公開延期と、薬売り役のキャスト変更などが発表されました」(同)
同映画を制作するツインエンジンは、「『劇場版モノノ怪』は舞台を大奥に移し、女性たちの苦しみと救済を描こうとしております。その作品性の観点からの決断となります」とコメントしており、櫻井の不倫報道が影響したことは明らか。
「なお、映画制作にあたっては“応援プロジェクト”としてクラファンを行っており、1000万円の目標に対して約5900万円の資金調達を成功させていたのですが、ツインエンジンは『キャストの降板によって、当初のお気持ちのまま応援できないと感じられる方もいらっしゃるかと存じます』と支援者の気持ちを汲み、『返金の対応をさせていただく』とも発表。3月1日配信の『週刊女性PRIME』によると、返金希望者の申し込み期限は4月15日までとなっているようです」(同)
ネット上では、“作品のテーマに相応しくない”という理由で、櫻井を降板させたツインエンジンを支持する声が目立ち、返金対応に関しても「現場はバタバタだろうに返金までするなんてすごい」「いい対応で好感が持てる」などと、評価されている。
「その一方で、櫻井が所属するインテンションに対し、『こういう対応を見習ってほしい』との指摘も。というのも同事務所は、櫻井とB子さんの不倫報道が出た際、『今回の記事に掲載されている女性から、櫻井は1000万円を請求されており、指定期日までに対応がない場合、当該女性の納得のいく方法・手段を実施すると伝えられておりました』というコメントを公開していたんです」(同)
しかし、実際にそのようなやりとりがあったのだとしても、櫻井が長年不倫していた事実は変わらないため、「被害者意識が見える」「企業の対応としては最悪」など、本人だけでなく事務所も反感を買ってしまったのだ。
「報道直後のタイミングで、あのコメントを出したのは悪手でしたね。まずは謝罪に徹し、のちのち女性側とのトラブルを報告していれば、世間の反応も少しは違ったのではないでしょうか。スキャンダル対応においては致命的なミスといえるでしょう」(同)
ただ、業界内では「インテンションと櫻井の間に“溝”が生じているのでは」とうわさされているという。
「事務所公式Twitterは1月7日に、『【櫻井孝宏】 出演情報をアップしました 『トリコ』原作15周年記念特番に出演いたします』と告知したものの、肝心の特番放送日である2月12日には、この件について触れず。告知から特番の日までの間にB子さんとの不倫スキャンダルが出たため、それから徐々に事務所と櫻井の関係が悪化した可能性も考えられます」(同)
ネット上には「櫻井を解雇すべき」「ほかの所属声優のことも考えて」という書き込みもみられるだけに、インテンションの信頼回復は、今後の対応にかかっているだろう。