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【薬剤師監修】それって逆流性食道炎かも? 放置するとキケンな胸やけ・げっぷ・長引く咳

2023/02/28 15:15
相田彩

<逆流性食道炎におすすめの漢方薬>

・安中散(あんちゅうさん)
 胃痛、腹痛のある方に向いている漢方薬。胃腸を温め、痛みを抑えるとともに、胃酸の分泌を抑えることで逆流性食道炎をはじめ、胃炎、胃酸過多、胸やけなどに用いられます。
・六君子湯(りっくんしとう)
 胃腸が弱くて、体力が中程度以下の方に向いている漢方薬。胃腸の働きを高めるとともに、胃の中に停滞している「水」を改善させて消化機能を良くする処方です。おなかがピチャピチャ鳴る場合にも用いられます。
・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
 胃腸の不調に幅広く使用される漢方薬。どの体質でも使えますが、おなかがゴロゴロして、下痢気味の方に向いています。みぞおちのつかえを取り去ることで、神経性の胃炎やストレス性の症状にも効果があります。

 漢方薬は、逆流性食道炎という病気を治すものではなく、そのような症状にならないように体質を改善するものです。そのため、症状や体質によって使用する漢方薬はそれぞれ異なります。

 漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

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5. 腹八分目で健康に過ごしましょう

 逆流性食道炎は、生活習慣や食事など、普段の生活で少し気をつければ予防できる場合もあります。毎日の食事では、栄養のバランスが偏りすぎないように注意し、刺激物や高脂肪食、香辛料などの摂りすぎを避けることが大切です。また、食事は満腹になるまで食べず、腹八分目を心がけてみてください。まずは生活を見直すことから始めてみましょう。

薬剤師・相田 彩
昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院・精神科専門病院・調剤薬局の現場で漢方薬が使用される症例を多く経験。医薬品での治療だけではなく、体質や症状に適した漢方薬を活用し根本改善を目指すことの重要性を実感する。現在は、症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でサポートを行っている。

最終更新:2023/02/28 15:15