『タモリ倶楽部』終了と堺雅人退所で、“芸能界のドン”率いる田辺エージェンシーに閉店ムード
テレビ朝日は2月22日、同局の深夜バラエティ『タモリ倶楽部』を3月末で終了すると発表。1982年から約40年にわたって放送されてきた長寿番組だけに、ネットユーザーから惜しむ声が続出しているが、マスコミ界隈では「タモリの所属事務所・田辺エージェンシーの“閉店ムード”がいよいよ高まってきた」(スポーツ紙記者)とささやかれているそうだ。
視聴者から「日本語以外の言語で歌われているものの、あたかも日本語のように聞こえる歌詞」を募って紹介する名物コーナー「空耳アワー」を筆頭に、毎回ゆるい雰囲気の企画でファンを魅了してきた『タモリ倶楽部』。テレ朝はこのたび「番組としての役割は十分に果たした」との判断から、番組終了を決定したという。
「このコメントから、タモリではなく局サイドの都合で“打ち切り”となったのであろうことがうかがえます。なお、タモリはこの番組と『ミュージックステーション』(同、以下『Mステ』)、『ブラタモリ』(NHK総合)という3本のレギュラーを抱えていましたが、そのうちの1本が消滅する運びに。すでに77歳のタモリは、近年“無理なく仕事をする”スタイルになっていますし、レギュラーが2本になっても、そこまで気にしていないでしょう。むしろ困っているのは、所属の田辺エージェンシーのほうでは」(テレビ誌ライター)
田辺エージェンシーといえば、昨年末に人気俳優・堺雅人が退所。正式な発表はなく、今年1月6日に一部スポーツ紙が報じたことで、世間に広まった。
「さらに、同11日発売の『週刊新潮』(新潮社)が、田辺エージェンシー社長で“芸能界のドン”と呼ばれる田邊昭知氏のインタビューを掲載。その中で同氏は、堺について『“独立して会社をやりたい”と彼が言うので、どうぞ、と。それだけです』『もう一緒に仕事なんてできないよ』(原文ママ)など、愚痴っぽく語っており、両者間の溝を感じさせる内容になっていました」(同)
どのような経緯があったにせよ、田辺エージェンシーの“看板俳優”であった堺が独立したことは、同社からすれば大事な稼ぎ頭を1人失ったことを意味する。
「そんな中、今度はタモリのレギュラー番組が1本減ることに。残る2本のうちの1本は、ギャラが安いことで知られるNHK制作の『ブラタモリ』ですから、タモリの主だった稼ぎは実質『Mステ』のみになったと言っていいでしょう。田辺エージェンシーの所属はそのほか、実力派女優・永作博美と、オーディション番組『TBSスター育成プロジェクト「私が女優になる日_」』で発掘された若手の飯沼愛ら6名。永作はコンスタントに活動を続けているものの、現在好演中の朝ドラ『舞い上がれ!』もそうですが、ドラマ出演はNHKが中心なので、やはり“稼ぎ頭”という感じではありません。そう考えると、田辺エージェンシーはなかなか厳しい状況で、閉店ムードすら漂っています」(前出・スポーツ紙記者)
今後、田辺エージェンシーの活況ぶりがうかがえるニュースは出てくるのだろうか。