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【薬剤師監修】花や石けんのにおいが不快――「嗅覚過敏」の原因や対処法を解説
2023/02/15 13:30
「石けんや柔軟剤のにおいが不快」「人混みのにおいで頭痛がする」 など、においに敏感なことでお悩みではありませんか?
毎日の生活のなかで、においによって体調を崩してしまうのはつらいですよね。においで頭痛や吐き気を催してしまう方は、もしかすると「嗅覚過敏」かもしれません。嗅覚過敏とは何か、その原因や対策について薬剤師の中山歩実氏に解説してもらいました。
1.においに敏感な「嗅覚過敏」とは
嗅覚過敏は、嗅覚障害の一種で「においを感じすぎる」「においによって体調に影響が出る」といった場合を指します。いろいろなにおいを感じるとしても、特に体調に問題がなく、不快に思わないのであれば問題ありません。
1‐1.嗅覚過敏チェックリスト
自分が嗅覚過敏なのかどうか、チェックしてみましょう。以下の項目で当てはまるものが多ければ、嗅覚過敏かもしれません。
・ほかの人が気にならないような、わずかなにおいが気になってしまう
・化粧品売り場など、さまざまなにおいの混ざる場所で体調が悪くなる
・花や石けんといった「いいにおい」に分類されるようなものでも不快に感じる
・においによって吐き気、頭痛、めまいなどの症状があらわれる
2.嗅覚過敏の原因
嗅覚障害の原因としては、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、ウイルス感染、ストレスなどが考えられます。
特に、精神的なストレスで気持ちが落ち込んだり、逆に気持ちが高ぶったりすることで嗅覚が過敏になるというのが最も多いケースです。また、鼻をケガしたことがきっかけで嗅覚に偏りが出て、特定のにおいに敏感になるということもあります。
最近注目されている「HSP(Highly Sensitive Person:人一倍繊細な気質をもつ人)」という概念をご存じでしょうか? HSPの方は、嗅覚をはじめとした感覚過敏が多いといわれています。