イタすぎるって

『Get Ready!』『警視庁アウトサイダー』の“笑い”はなぜウザい?

2023/01/31 14:05
仲宗根由紀子(エンタメライター)

西島秀俊『警視庁アウトサイダー』は不評なギャグシーンが激減

「同ドラマの“コミカル要員”として据えられている特務捜査課のメンバーですが、視聴者からは『とにかくウザイ』『変なキャラ設定がストーリーの邪魔になってる』と辛らつな意見も。今クールの連ドラでは、西島秀俊主演ドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)のコメディ要素が不評を買い、第3話以降ではギャグシーンが激減。明らかにシリアス路線に舵を切ったことで概ね好評を得ていますから、『Get Ready!』も今後、同様にテコ入れが行われるかもしれませんね」(同)

 コメディ要素の強い連ドラといえば、今期放送の安藤サクラ主演『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)もその一つ。こちらは「笑えるセリフが秀逸」「毎回、クスクス笑っちゃう」と称賛の声が目立つ。

「お笑い芸人のバカリズムが脚本を手掛ける『ブラッシュアップライフ』ですが、こちらは笑いがさりげなく散りばめられているのに対し、『Get Ready!』や『警視庁アウトサイダー』は、制作側が笑いどころを視聴者に押し付けているような印象。多くの視聴者を笑わせるのは至難の業ですが、やはり“業界のおじさん”が考える“オモシロ”に限界を感じざるを得ません」(同)

 『警視庁アウトサイダー』と同じく、コメディシーンに不要論が浮上している『Get Ready!』。今後も、視聴者の間で議論が続きそうだ。




仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/01/31 14:05
警視庁アウトサイダー The second act 1
平成に大活躍した「ユーモアに自信アリおじさん」がこじらせてる