堺雅人独立で、田辺エージェンシーの看板は「タモリと永作博美」だけ――芸能界のドンが“恨み節”のウラ事情
芸能事務所・田辺エージェンシーからの独立が判明した俳優・堺雅人。一方、1月11日発売の「週刊新潮」(新潮社)には、“芸能界のドン”と呼ばれる田辺エージェンシー・田邊昭知社長のインタビューが掲載され、業界内では「社長の“恨み節”とも取れるコメントが話題になっている」(テレビ局関係者)ようだ。
田辺エージェンシーに20年以上所属していた堺だが、昨年末に退所していたことを、今年1月6日に一部スポーツ紙が報道。移籍ではなく独立と伝えられているが、堺や田辺エージェンシーは特にコメントを発表していなかった。
「同事務所はもともと、マスコミ対応や広報にはほとんど……というかまったく労力を割きません。2021年10月にメンバー全員の退所が発覚したヒップホップグループ・RIP SLYMEに関しても、何のアナウンスもなかった。17年の時点でPESが辞めていたことが公になったのは21年、しかも本人の口から明かされました。17年に不倫を報じられて活動休止していたSUに関しては、退所時期も不明。最後まで所属していたRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAも、“サイトからRIP SLYMEの名前が消えた”という形で、世間に退所したことが伝わったほどです」(スポーツ紙記者)
そのため、堺の退所が大々的にアナウンスされなかったことも、ある意味“田辺エージェンシーらしい”と思われていたのだが……。
「今月11日に発売された『新潮』を読むと、同誌に直撃された田邊社長が『“独立して会社をやりたい”と彼が言うので、どうぞ、と。それだけです』『理由はわかんないよ』『もう一緒に仕事なんてできないよ』など、明らかに“快く送り出したわけではない”というニュアンスで、堺の退所経緯を語っています」(同)
そんな事務所サイドの“本音”が透けて見えるようなコメントに、業界内の注目が集まっているそう。
「今の時代、表面上は円満独立を強調しつつ、裏で独立したタレントの活動を阻止するため、事務所がメディアに圧力をかける……なんてことはそうはできない。露出が目に見えて減れば、一般人から事務所サイドに猛バッシングが吹き荒れるのは目に見えてますからね。田邉社長はそんな時代の空気もわかった上で、つい“恨み節”が出てしまったのでしょう。一見、堺に対して冷たい印象を受ける言葉の数々ですが、『口だけの円満退所よりも人間味があって、よほど信頼性がある』と、業界内からは称賛されています」(テレビ局関係者)
ちなみに、堺の退所をもって、田辺エージェンシーの“看板”といえるようなタレントはタモリと永作博美くらいになった。事務所の将来は決して明るくないだけに、「堺を引き留めるわけにはいかなかったのかもしれません」(同)という。
独立した堺には、有力事務所を離れたことによる苦労も出てくるかもしれないが、今後も第一線で活躍してほしいものだ。