Snow Man、SixTONES、なにわ男子、Travis Japanの歌うまジャニーズ第1位は? プロ音楽講師が徹底分析
これは4人共通していえることなのですが、皆さんはステージ上で、歌のうまさよりもカッコ良さを出そうとしているように感じました。カッコ良さに加え、さらにパワーアップした歌声を出すためには、まず“マスケラ”を意識してほしいです。
“マスケラ”はもともと、顔の上部を覆うタイプの「仮面」を意味するイタリア語。声楽の世界では、鼻と額の間あたりを指し、そこに声を響かせることが重要とされています。わかりやすくいうと、古畑任三郎が推理中、「んーー」と考え込む際に指で押さえる“あの場所”です!
一度、古畑ポーズをしてみて、マスケラの場所を確認し、そこに声を集めるような感じで、歌う練習をしてみてほしいです。その時、“マスケラ”とおなかを1本の線でつなぎ、軸にするようなイメージで声を出すのも大事。これは、4人だけでなく、「歌がうまくなりたい」というすべての人にアドバイスしたいですね。
ただみなさん、現時点でも、とてもいいモノを持っていると思います。それぞれ長所と短所があるのですが、曲調によっては「短所が長所になることもある」ということを理解していただけるとうれしいです。
大橋さんを4位にしましたが、元気で明るい曲を歌うのにはとても向いてますし、歌っている彼の笑顔を見て、私まで笑顔になり、たくさんのエネルギーをもらいました。松倉さんも、3位と下位グループですが、磨けば確実に化ける逸材です!
また京本さんは2位にしたものの、改善点をたくさん伝えてしまったのですが……歌うときに感情を表に出して殻を破ることができれば、彼は今回のランキングで1位だったと思います! そして1位の渡辺さん。ミュージカル『オペラ座の怪人』なんてやってみたら、すごくハマると思うので、そんな機会があることをひそかに期待しています。
知香(ともか)
モノマネタレント。榊原郁恵、MISIA、平原綾香、鬼束ちひろ、セリーヌ・ディオン、ホイットニー・ヒューストンなどレパートリー多数。東邦音楽大学、大学院で声楽を学び、音楽講師としての顔も持つ。
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