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インタビュー
Snow Man、SixTONES、なにわ男子、Travis Japanの歌うまジャニーズ第1位は? プロ音楽講師が徹底分析
2023/01/02 18:00
「天真爛漫な歌声! 年を取って声が出にくくならないよう『練習』を」
大橋さんはいつも笑顔ですよね。天真爛漫さがうかがえる歌声で、しゃべっているときと歌っているときの声が変わらないのが印象的。性格も裏表がない方なのではないかと思います。
常に笑顔だから口角が上がり、自然と表情に引っ張られて目が大きくなって、そこから明るい声が前に飛び出す。それが、大橋さんの歌声の特徴です。元気なアイドルソングを歌うのにはとても向いていると思います。
一方、全部その調子で歌っているので、どんな曲も同じように聞こえてしまうのが惜しいところ。それに大橋さんって、ちょっとハスキーで鼻にかかった声をしているじゃないですか。今は20代と若いので、地声で高い声が出ているけれど、それを続けていると、30~40代になったときに声が出にくくなって、キーを下げて歌わなければいけなくなってしまいます。
改善策としては、「押す」歌い方だけでなく、裏声を用いて「抜く」歌い方を練習するといいと思います。加えて、主に胸式発声で歌われるポップスは、呼吸が浅くなり、カサカサした声になりがちなので、鼻からゆっくり息を吸って、あくびするときみたいに喉を開き、「あー」と声を出してみる――そのとき、前に出る声を、胸に落とす練習をしてほしいです。そうしていくと、もっと歌声の幅が広がって、聞かせる系の曲で人の心に“沁みる”歌い方ができるようになり、さらに声帯に負荷がかかりにくくなりますよ。