『silent』Snow Man・目黒蓮はコメディもいける! 『すずめの戸締まり』SixTONES・松村北斗は芝居が高評価――2022年にブレークした若手ジャニーズ
King&Prince(以下、キンプリ)・永瀬廉も21年前期の朝ドラ『おかえりモネ』で俳優として大きく飛躍した一人。その勢いに乗って、今年はドラマ『わげもん~長崎通訳異聞~』(NHK)と『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(日本テレビ系)で主演を務めた。
『わげもん』は江戸時代の長崎を舞台にした時代劇で、永瀬が演じたのはオランダ人の通詞(通訳)をしていた父親の失踪の謎を追う青年。一方、『新・信長公記』は戦国武将のクローンが通う高校舞台にしたSFテイストのコメディで、永瀬は織田信長のクローンを演じた。
どちらも少しマニアックな内容で、今年公開された主演映画『真夜中乙女戦争』も鬱屈を抱えた大学生役であり、いずれも永瀬のアイドル性を生かせた作品とは言い難い。その意味で勝負作となるのが、来年1月から放送される『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)だろう。本作は北川悦吏子氏脚本の連続ドラマで、永瀬が演じるのは、広瀬すず演じるヒロインの恋人役。多くの女性視聴者を引きつける作品になることが予想される。
同じくキンプリの平野紫耀も、ドラマ『クロサギ』(TBS系)で主演を務めた。平野は詐欺師を騙す詐欺師役であり、「演技をしている演技」という二重の芝居が要求されたが、かつて同じ役を演じた山下智久の飄々とした芝居とは違う熱のこもった芝居で、平野ならではの『クロサギ』を生み出した。
また、キンプリからは高橋海人も、『未来への10カウント』(テレビ朝日系)でボクシング部の生徒役として出演。ラブコメ『ボーイフレンド降臨!』(同)では連ドラ初の単独主演を務めた。
だが、キンプリは来年で平野、岸優太、神宮寺勇太が脱退・退所し、今後は永瀬と高橋だけで活動を続けるという。上昇気流に乗り始めた若手ジャニーズ俳優たちだが、キンプリの分裂がその勢いに水を差すことにならなければいいのだが……。