サンドウィッチマン、“好感度芸人”は不本意? 富澤たけしは『M-1』で怒号……マスコミにもクギ刺し“キャラ変”のワケ
ウエストランドが優勝を勝ち取った『M-1グランプリ2022』(ABCテレビ・テレビ朝日系)。その本番中、審査員を務めたサンドウィッチマン・富澤たけしが声を荒げる場面があった。
同大会は、史上最多7261組がエントリー。そんな中、オズワルドが敗者復活戦から決勝戦に勝ち上がり、テレビ朝日隣の会場から、局内の決戦スタジオに移動した。
「その際、司会の今田耕司は富澤に、『寒い中にずっといてスタジオで漫才するというのは?』と質問。サンドウィッチマンは2007年大会で敗者復活戦から劇的な優勝を遂げており、酷寒の大井競馬場からテレ朝に向かったという経験があるんです。しかし、富澤が『そうですね……』と切り出すと、敗者復活戦会場で司会を務めたヒロド歩美アナがいきなり『今田さん!』と話しだし、まさかのカットイン。富澤は『今、俺がしゃべってんだろが!』と一喝しました」(芸能ライター)
テレビには富澤の声しか入っていなかったが、審査員として真剣に話そうとした瞬間に腰を折られたのだから、怒るのも無理はないだろう。
「温厚なキャラクターで知られる富澤の怒号には、ネット上で『本気で怒っているワケではない』とする意見もありましたが、『びっくりした』という視聴者も多かったはずです」(同)
伊達みきおと共に、それまで好感度を盾に快進撃を成し遂げてきたサンドウィッチマン。だが、そのキャラを壊そうとしているようだ。
「そもそも好感度が上昇することを、彼らは望んでいなかった。好感度に縛られて思うような発言ができないジレンマがあり、一時期から『好感度芸人ではない』と強く否定し、マスコミにもクギを刺してきました。ただやはり、視聴者からしたらクリーンで優しい印象が強く残っているので、イメージにそぐわない発言をした際には、驚く人も多いようですね」(テレビ業界関係者)
例えば、21年12月7日放送の『バナナサンド2時間SP』(TBS系)には、こんな一幕があった。この日はゲストの空気階段・鈴木もぐらが、かつて900万円もの借金をしたことをカミングアウトし、伊達は「なんでそんなに借金したの?」と質問。もぐらが「ギャンブルです」と即答すると、伊達は「なんで金借りてまで快楽を求めるの? 自分の金じゃねえんだぞ!」と叱咤。この後も、もぐらの“クズ話”に「腹が立ってきた」「バカなんじゃねえか!」と罵声を浴びせていた。
「イメージに反する2人の言動は、彼らが出演している『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレビ朝日系)や『THE 突破ファイル』(日本テレビ系)でも繰り広げられています」(同)
東北を代表する人気コンビ・サンドウィッチマン。もはや好感度の上げ下げを気にする必要はないほどの売れっ子だが、テレビで見るだけのライトなファンは、彼らの“キャラ変”を受け入れることができるのだろうか。