芸能
これまでの評価が台無しに

川口春奈&目黒蓮『silent』脚本家が炎上! 「日本語がわかる人に見てほしい」の排他発言は、ドラマのテーマに反する?

2022/12/20 12:41
仲宗根由紀子(エンタメライター)
最終回目前にぶっこんできた脚本家に、めめは何を思う……(写真:サイゾーウーマン)

 12月22日に最終回を迎える川口春奈主演ドラマ『silent』(フジテレビ系)。同作を手がける脚本家・生方美久氏が「日本語がわかる人に見てほしい」などと発言し、SNSを中心に炎上状態となっている。

 18日放送の同局対談番組『ボクらの時代』では、『silent』の演出を担当する風間太樹氏、プロデューサーの村瀬健氏、生方氏が出演。

 岩井俊二氏をはじめ、日本の映画監督をリスペクトしていることで知られる生方氏だが、番組では自身が「韓国ドラマとか洋画が、そんなにはまらない」ことを告白しつつ、その理由を「日本語が好きだからなんですよ」説明。

 「『silent』とかまさにそうですけど、日本語じゃないとつながらないのあるじゃないですか。同じ言葉だけど違う意味で使う、シーンで使う意味とか、人によって違う意味で捉えられる言葉とか。あれって日本語じゃないと意味がないものを、私(は脚本に)すごい使ってて」と言語へのこだわりを語った。

 続けて、『silent』の海外配信について、「もし海外で翻訳されて出たら、この(セリフの)意味って海外の人には伝わらないんだっていう悲しさがちょっとある」と明かし、「私は日本のドラマとして日本語の良さとか、日本語の面白さ、ある意味、残酷さみたいなものを書きたいから、ぶっちゃけ海外って興味ない」と断言。

 これに村瀬氏が「なるほどー」と反応すると、生方氏は「(『silent』が)海外とかで配信されても、『あ、すごいんだ。おめでとう』って思うだけで、すごいうれしいとかは、ぶっちゃけない」と続け、「日本人に見てほしい。日本人っていうか、日本語がわかる人に見てほしい」と届けたい視聴者層を明かした。

 ある意味、排他的にも思えるこの発言に、SNS上では批判的な意見や「ショックを受けた」という声が続出している。

 その中には、「脚本家が『面白さがわかる人に見てほしい』と言ってしまうのは、違いませんか?」「海外作品に興味がないのは自由だけど、なぜこんなことをテレビで言っちゃうのか。わざわざ国名出してまで言うこと?」という疑問や、『silent』は韓国など海外にファンも多く、そういった視聴者の好意的な意見をネット上で読むこともできるため、「海外や非母国語視聴者の中には、日本の視聴者と同じように展開に一喜一憂して、セリフの意味を理解しようとする人もいるのに、その努力を踏みにじるような発言だ」といった批判も見られる。

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