『笑点』にさらば青春の光が登場できた理由とは――不透明な先行きと出演者の高齢化
国民的演芸番組『笑点』(日本テレビ系)。同番組では、大喜利の前に演芸コーナーがあり、お笑い芸人などが漫才やコントを披露するが、12月11日放送回ではお笑いコンビ・さらば青春の光の森田哲矢と東ブクロが出演し、ネット上で話題になった。
さらば青春の光は、司会の春風亭昇太から「鋭い人間観察の天才がお送りするコント、お楽しみください」と紹介され、速読をテーマとしたコントを披露。
「このコントは、森田扮する小説家がカフェで原稿を執筆していた際、彼のファンだという東ブクロ扮する男性が来店し、隣の席に座るところから始まります。当初はファンに話しかけられて気を良くしていた小説家でしたが、“速読”の達人である男性が、目の前で自分の作品を数秒で読み終える様子を見るうち、どんどん複雑な気持ちになるという内容でした」(芸能ライター)
ネット上では、2人のネタを「面白かった」と評価する声が上がる一方で、歴史ある国民的番組に東ブクロが登場したことに、「びっくりした」「なぜ出演を許可したの?」などと驚く声も多数見受けられた。
「東ブクロといえば、2013年に先輩芸人であるお笑いトリオ・鬼ヶ島の和田貴志の妻と不倫。和田は結果として離婚する事態になり、東ブクロは世間からバッシングを受けました。さらに、2021年4月にはSNSを通じて出会った一般人女性を2度も妊娠させ、中絶させるトラブルを起こしていたことが、週刊誌によって判明。その後、別の女性も妊娠・中絶させていたことが明るみになり、収録していたバラエティ番組が“お蔵入り”するなど、大問題になりました」(同)
しかし、東ブクロは現在、こうした不祥事を逆手に取って“女性好きキャラ”として売っており、コンビとして勢いを増している。しかし、「さすがに『笑点』に出るとは予想外」(同)だという。
「同番組は転換期に立たされています。大喜利メンバーとして番組をけん引してきた三遊亭円楽さんが9月に亡くなり、後任のメンバーはいまだに決定していません。一部では、昨年末に同番組を自主降板した林家三平の復帰説がささやかれていますが、先行きは不透明。また、現在85歳の林家木久扇を筆頭として、メンバーの高齢化が進んでおり、大規模な入れ替えがあるのではないかと予想する声も出ています」(同)
さらば青春の光の出演という“攻めた”キャスティングが通ったのも、こうした大きな変化が起こる予兆なのだろうか。今後に注目したい。