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ここにきてチャンス到来?

アンドリュー王子、チャールズ国王から王室追放を通告も…… 示談成立の女性に新たな動きアリで公務復帰の可能性?

2022/11/15 20:46
堀川樹里(ライター)
名誉挽回のチャンスを得たアンドリュー王子(写真/Getty Imagesより)

 軍などの役職やHRH(殿下/His Royal Highness)の称号を女王に返上し、英王室の公務から引退したアンドリュー王子が、高位王族として復帰する可能性が出てきたと英メディアが報じている。王子から性的暴行を受けたと民事訴訟を起こした女性が、有名弁護士を相手取り起こしていた同様の訴訟を「人違いだったかもしれない」と取り下げたからで、裁判で和解はしたものの「自分はやっていない」と一貫して否定してきた王子にも名誉挽回のチャンスはまだあるというのだ。

 昨年、少女売春のあっせんをしていた故ジェフリー・エプスタインの性奴隷だったバージニア・ジュフレさんから「17歳の時に性的暴行を受けた」と民事訴訟を起こされ、1,200万ポンド(約19億7,600万円)とも伝えられる莫大な和解金を支払うことで裁判を決着させたアンドリュー王子。和解により王室の尊厳はぎりぎりのところで保つことができたが、王子に対する世間の目は冷たく「ペドファイル(小児性愛者)」のレッテルを貼られたまま。王子は公務から完全に退くことになった。

 そんなアンドリュー王子だが、ほとぼりが冷めたら公務に復帰するきっかけをつくってほしいと、エリザベス女王に懇願していたと伝えられている。王子に甘かったとされる女王はのらりくらりとかわしていたが、新しく君主となったチャールズ国王はアンドリュー王子に厳しく、彼の「王族としての公的生活は終わりだ」と王室追放を通告。王子は絶望の淵に突き落とされたと報じられたばかりだった。

 国王の言葉に絶句し、絶望の色を隠せないでいたとされる王子だが、英紙「デイリー・テレグラフ」は、彼を訴えたバージニアが、ハーバードロースクールの元教授で有名な弁護士のアラン・ダーシュウィッツに対して起こした同様の訴訟を「記憶違いかもしれない」と取り下げたことで、王子もこのスキャンダルを乗り越える可能性が出てきたと報道。

 アンドリュー王子の友人で国際弁護士であるポール・トウィードの、「(未成年に対する性的暴行)という深刻な主張を、裁判を起こした後に取り下げることは異常だ」という見解を紹介した。

 さらに、すでに和解しているアンドリュー王子に関しても「記憶違い」だった可能性があることを示唆。「(無罪を主張しているアンドリュー王子は)最初から明確に事実ではないと主張すればよかった」「和解すべきではなかった」「(戦わなかったため)壊滅的な結果を招いてしまった。本当にもどかしく思う」と述べ、王子の公務復帰について「舞台は裁判所から世論へと移っているが、乗り越えられないことはないと思う」と語った。

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