エリザベス女王の半生描く『ザ・クラウン』シーズン5が酷評の嵐! 英大手紙が「星1~2つ」評価のワケ
9月に亡くなったエリザベス女王の半生を描く人気ドラマシリーズ『ザ・クラウン』(Netflix)のシーズン5が、11月9日から配信スタート。しかし、ネット上には「つまらない」という声が続出。現地メディアにも酷評されており、大手紙は「一番おもしろかったのはモハメッド・アルファイドと執事のエピソード」と評論。王室専門家の「歴史を書き換えている」という批判を掲載したタブロイドもあり、話題騒然となっている。
エリザベス女王の激動の半生を忠実に描いた歴史ドラマとして2016年11月にシーズン1が配信され、世界中で大ヒットした同ドラマ。ファン待望のシーズン5は、女王の長女・アン王女、当時皇太子だった長男・チャールズ3世、次男・アンドリュー王子の離婚、ウィンザー城の火災など、波乱に満ちた90年代が舞台に。予告編ではチャールズ皇太子が女王の生前退位を強く望むシーンやBBCが1995年に放送したダイアナ元妃のインタビューの場面が流れ、ファンの期待感をあおった。
しかし実際に配信がスタートすると、女王を含む王族全員が自己中心的に描かれており、Twitter上では「昼メロみたいで期待はずれ」「チープな内容」「つまらない」といったネガティブな意見が続出。
また、皇太子時代のチャールズ3世役を演じる俳優のドミニク・ウエストに至っては「ハンサムすぎる」「似てるのは話し方だけ」と大不評。エリザベス・デビッキ扮するダイアナ元妃に関しては、多くのメディアが「似ている」と称賛したが、英大手紙「デイリー・テレグラフ」は、「前シーズンにダイアナ元妃を演じたエマ・コリンほどのインパクトはなかった」とも批評した。ダイアナ元妃の暴露インタビューのシーンも、視聴者からは「実際のインタビューを何度も見てるから、おなかいっぱい」といった声が多い。
このインタビューだが、昨年、BBCの記者の取材手法などに問題があったという調査委員の報告書が公表され、ウィリアム皇太子が「母の強迫症や父との関係を悪化させた主要因であり、多くの人々を傷つけた」と批判。「もう二度と放映されるべきではない」と強く主張している。
今回のシーズン5では、ダイアナ元妃から電話で「友達ができたの。特別な人になりそう」と言われ、少年時代のウィリアム皇太子が「そういう話も僕にしなければならない? 気まずいから聞きたくないよ」と返答する場面があった。ほかにも、会う人全員に夫婦仲の悪さと王室の悪口を言うダイアナ元妃、王室存続の是非を問うテレビ番組投票の「ノー」に狂ったように連続投票する離婚後のダイアナ元妃など、皇太子の心をえぐるような描写が見られ、ネット上では「登場人物の多くが実在しているのに、彼らのへの配慮がまったくなされていない」という指摘も。