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『ザ・ノンフィクション』レビュー
『ザ・ノンフィクション』金に執着する認知症の父に、息子は声を荒げ……「あの日 僕を捨てた父は ~孤独な芸人の悲しき人生~ 後編」
2022/11/01 10:38
軽井沢旅行の場で、朱美に対し、陽人をなぜ好きになったのか尋ねていたフジタ。朱美は「(私の)子どもを虐待しないってこと。だから安心してお付き合いできる」と答え、フジタはその代わりに自分が虐待された、と冷静に説明していた。虐待されていたフジタを前に、朱美のこの答えはあまりにも配慮がないと思うし、私が朱美ならもっと取り繕い、よりによってこの理由を選ばないだろう。
その後フジタは陽人にも、「土日だけ朱美の家に行く」のではなく、毎日フジタを一人家に置き去りにしたのはなぜかと尋ねるが、「(自分が朱美を)好きだからじゃないの?」と答えていた。素直と言えばそれまでだが、これも幼少期に置き去りにされたフジタに対して配慮がない一言だと思う。
しかし、陽人と朱美に今さら謝られたところで、私ならどんな回答であっても結局、腹が立ちそうだ。ただ、いち視聴者がどう思おうが、これらを確認することがフジタにとって必要な過程だったのなら、それでいいのだろう。
それにしても、朱美に陽人の年金の管理を任せて大丈夫なのだろうか。『ザ・ノンフィクション』は続編も楽しみの一つだが、こればかりは続編がないことを願いたい。陽人と朱美に振り回されるフジタをこれ以上見たくない。
次週は「そこにいていいんだよ ~もじゃくん夫婦と不登校の子どもたち~」。不登校の子どもたちの居場所づくりに奮闘する元小学校教師のもじゃくんと、ちーさん夫妻。ただその運営は手弁当のギリギリな状況だ。夫妻と子どもたちを見つめる。
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最終更新:2022/11/01 10:38