人気ゲーム『スプラトゥーン3』、中古ショップ「ハードオフ」で500円安くゲット！　がん告知を受けた夫も大喜びの巻

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

　読者のみなさん、聞いてください。ステディがね、がんにかかってしまったんですよ。ガガーン！　とか、冗談言ってる場合じゃない。かんよ、がん。あの「余命半年ですね……」とか告知されるがんよ!!　

　ステディの右頬がぷっくりと膨らんできたのは、かれこれ4年前……。でも当時、ステディは「大丈夫。僕、耳下腺腫瘍を10年くらい前に取ったのよ。それが再発しただけ～。腫瘍っていっても、良性なの！」って言ってたんです。

　しかし、ついに最近になって「なんか右頬が痛い……」と言い出し病院に行ったら、「がんの可能性がすこぶる高い」って言われてしまったんですよ。ああ、ステディが……がん……。ショックを受ける私ですが、当の本人は医者から告知を受けた日から猛然と食事療法を開始。おいおい泣く私の隣で「生きる！　俺は生きる!!　勝手に殺すな!!!!」と叫ぶほどに元気だったんです（私に弱気な姿を見せたくなかっただけかもしれませんが……）。

　そして今日は、ステディの検査日。「絶対に付き添う！」と言った私ですが、とはいえ検査室の中まで入ることはできません。なので、私はいつもの楽観的思考に至り「じゃあ私、買い物でもしようかな～」って言ったんですよ。すると、「N子ちゃんの買い物のついでの俺の検査」とのたまうステディ。ガガガガガーン！　それでも、私の失態は続きました。

　ステディが朝8時からなにも飲めない、食べられないというのに、目の前で甘いカフェラテを買い、ゴクゴク。ステディは悲しそうに「やってくれるね……」と言っていたわ。ああ、私、ステディを励まそうとして一緒に病院に来たのに、まったくなにしてんだっちゅーの！

　そこで、後悔の念に襲われた私……。自宅から病院までは、ステディ自ら車を運転してくれたのですが、予約時間よりも早めに病院に着いてしまいそうだったので、2人で大型複合施設を見に行くことに。すると、ステディはとあるモニターの前で足を止めました。それは、Nintendo Switchのゲームソフト『スプラトゥーン3』を告知するもの。インクを塗って陣取り合戦をするゲームで、ステディはこのソフトが大好きみたい。しげしげとモニターを見て、「買おうかなあ、買っちゃおうかなぁ……」と悩んでいました。

　こ、これだ！　これしかないっ……!!　とはいえ、ステディにサプライズしたい私は、そのときには買うことができず。病院での検査を終えたステディが、帰りの車の中で「せっかくだから、ハードオフに寄ろう」と言ってきたので、即了承しました。『スプラトゥーン3』は超人気ソフトですから、もしかしたら、中古品買い取り・販売店でも取り扱いがあるんじゃないかと思ったんです。