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第4話放送前に、前回放送を振り返る!
『silent』SnowMan・目黒蓮、視聴者の心を掴むワケを演技講師が解説! 第3話の「素晴らしいシーン」とは
2022/10/27 19:30
その後、2人が喫茶店でお茶をするシーンも共通していえるのですが、お二人のやりとりで視聴者の心が動いてしまう理由の一つに、”アクションとリアクション”のキャッチボールが確実で丁寧であるところが挙げられます。
お芝居は、アクションとそれに対するリアクションのキャッチボール(または卓球のラリーをイメージしていただけるといいかもしれません)の連続で構成されています。誰かの行動や発言(アクション)に反応して相手の心情が動き、行動や発言に表れる(リアクション)。それを受けてまた誰かの心情が動き、行動や発言に表れる(アクション)、この繰り返しです。
このCDショップから喫茶店のシーンで、アクションを仕掛けてきたのは、青葉に「仕事終わるの待ってていい?」と問いかけた佐倉。彼の行動に対して青羽がリアクションをして、それを受けてまた佐倉がアクションをして……という流れになっていますが、このキャッチボールがお二人はとても丁寧。
相手のことをよく見てアクション・リアクションを待つことができているし、相手のどんな行動・発言に自分の心が動いたか、という役としての心の動きを、明確に無駄なく捉えられていると思います。
青葉が佐倉に「好きじゃない」と告げた喫茶店のシーンは、特に切なさを誘いましたね。登場人物たちには必ず「そのシーンでの役の目的」が存在します。特にアクションを仕掛けてきた役には、明確な目的があるはず。では、佐倉の目的はなんだったのでしょうか。