BTS釜山コンサート、各国ARMYの怒号が飛び交う地獄と天国を見た! 子持ちライターが現地参加レポ
さて、バスは渋滞もなく深夜2時30分にソウルに到着。筆者はまだここからミッションがありました。それは、ライブに参戦できなかったアミ友たちへのお土産を買うことです。
筆者が狙っていたのは、「CU」という韓国のコンビニ限定で発売している、BTSのT-money(韓国の交通系ICカード)。鐘路周辺の「CU」計7店舗ほどすべて回りましたが、どうも違和感を覚えるのです。
片言の英語で「BTSのカードありますか? SUGAは?」など個別メンバーの名前を伝えると、バイトの若い韓国人男女が皆一様に首を捻るのです。
どうも、「BTSは知っているけど、メンバーの名前と顔は一致していない。まったく興味がない」という反応なのです。
BTSは韓国で莫大な経済効果を生み、画期的な兵役免除議論も勃発したほどの、超国民的な存在ではないのか。それはARMYの思い上がりなんでしょうか? なんとなく、約10年前のAKB48を思い浮かべてしまいました。メディアが「国民的アイドル」と煽っているし「神セブン」という言葉は知ってはいるけれど、みんな興味がないし、メンバーの顔と名前が一致しない、あの現象です。
いや、そんなことはどうでもいいです。後日知ったことですが、筆者たちはオンライン視聴者数4907万人だったことで1,000分の1の確率で当選し、地獄をくぐり抜け、おそらく兵役前の最後となる彼ら7人の姿を全身に焼き付けることができたのだから。
翌日、成田に到着した筆者は思いました。
飛行機から降り、検疫ゲートへ向かう道すがら、「あちらが検疫スペースです」という立て看板のほかに5mに1人の距離感で案内スタッフが点在し、「こっちですよ〜」「こっちですよ〜」と案内しています。
迷子になるほうが至難の業の1本道に、この手厚いスタッフ配備。こんなにいたれりつくせりが当たり前の国にいるんだもん、そりゃああの地獄に耐性がないはずです。もっと地獄に身を投じて鍛錬し、来たるべき韓国コンに備えなくては――。
(有屋町はる)