コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

チャールズ新国王は「スキャンダルを操る男」か――息子・ヘンリー王子を“利用”せざるを得ないワケ

2022/10/22 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江 王室から出ていきながら、王族扱いをしてほしいと要望するヘンリー王子について、チャールズが暫定的にも恩情的だったのは、故・エリザベス女王の方針に従っていただけで、そしてそれが国民からの受けがよかったから、仕方なくという感じでもあるのでしょう。

 しかし、本心ではヘンリー王子のことは、かなり前から見切っていたとも思われますね。金銭援助は、これ以上、問題行動を取られないため、ヘンリー王子を飼っているくらいの考えだったと思いますよ。

――飼っていた、とは言葉にするとなかなかショッキングですが……。

堀江 ダイアナとの離婚で人気が地に落ちたチャールズですが、ここ数十年かけてジワジワと人気を回復してきています。その鍵となったのが、彼の個人秘書で、メディア対策に強いマーク・ボランドという男性で、90年代後半から、チャールズ王は「スキャンダルを操る男」として認識されるようになりました。これは2002年1月30日号の「Newsweek」(CCCメディアハウス)の記事タイトルにもなっています。

 この記事では、当時17歳のヘンリー王子がチャールズ所有の屋敷の中でマリファナを吸って飲酒したことを報じられたことについて、本来なら大スキャンダルになるところを、その芽を摘み取り、「つい魔が差した息子を立ち直らせるように仕向ける良きパパ」のエピソードとして、粉飾した記事を別メディアに書かせた……などと報じられています。息子でさえも、自分のために利用していたわけですね。

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