チャールズ国王の友人が『ザ・クラウン』シーズン5の視聴ボイコット呼びかけ! 英元首相も激怒のシーンとは?
11月9日に配信スタートするNetflixの人気ドラマ『ザ・クラウン』シーズン5で、皇太子だったチャールズ国王が時の首相ジョン・メージャーに、エリザベス女王の生前退位を切望していると打ち明けるシーンがあることが明らかになった。この場面について、「新国王のイメージを大きく下げる、悪意あるものだ」と視聴ボイコットを呼びかける声が上がり、メージャー元首相も「そんな話はしたことがない」と大激怒。「ナンセンスの垂れ流しだ」と作品を批判する声明を出している。
エリザベス女王の激動の半生を忠実に描いた歴史ドラマとして2016年11月にスタートし、世界中で大ヒットした『ザ・クラウン』。出演者が王族たちの話し方やしぐさを完コピしていることも話題になり、「女王も見ている」と伝えられるなど大盛り上がりとなった。しかし、前シーズン4は、事実を湾曲したり、王室批判のようなフィクションが多いと物議を醸すことに。
そんな『ザ・クラウン』の新作シーズン5に、チャールズ新国王の人間性が疑われるような「悪意に満ちたフィクションシーン」があることが明らかになったのだ。
問題のシーンは、チャールズ3世がマーガレット・サッチャーの後任として47歳で首相に就任したメージャー元首相を自分が住むハイグローヴ・ハウスに呼び出し、2人だけでいわゆる“密会”を行う場面。
ここでチャールズ3世は、新聞に掲載された「エリザベス女王の在位期間が長くなるにつれ、現代社会と感覚がかけ離れる。その結果、人々は女王だけでなく君主制への興味も失っている」という世論調査の結果に同感を示す。さらに、保守党が政権を維持し続けられているのは「再生の時期が来たら若い政治家に道を譲ることをいとわないからだ」と話し、王室も世代交代すべきだと示唆。
「私の高祖父エドワード7世は、60年近く待たされ続けた。国王になり責任を果たしたいと切望していたのに、母親(ヴィクトリア女王)がそれを許してくれなかったのだ」「しかし国王になった彼は素晴らしい功績を残した。彼の能力を疑う人たちが間違っていると証明したのだ」という台詞もあり、自分も早く国王になりたいのにエリザベス女王が「だめ」だと言って君主の座を譲ってくれないと、首相に愚痴る内容になっている。
この密会シーンのほか、メージャー元首相が王族を軽蔑するような言葉を使っている場面もあるとのことで、劇中では良いキャラクターでない可能性が高そうだ。
英紙「デイリー・メール」は現地時間10月15日、国王の友人たちが同作に非難の声を上げていると紹介。「チャールズ3世が女王に対して忠実ではなかったとか、陰謀を企てていたように描く」のは大問題であり、「虚像で、不公正で、(国王を)深く傷つけるものだ」と強く批判し、視聴をやめてほしいと呼びかけていると伝えた。