清原果耶主演ドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』、脚本家が降板していた? 異例トラブルのウラ側
日本テレビ系「日曜ドラマ」枠で10月16日、清原果耶主演の連続ドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』が放送開始を迎える。原作は相沢沙呼氏の小説『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社)で、オーディオブック化や漫画化もしているヒット作だが、実は「ドラマ化にあたっては、最悪“放送中止”になりかねないレベルのトラブルが発生していた」(制作会社関係者)という。
同ドラマで清原が演じるのは、「霊が視える」能力を持つ探偵、主人公・城塚翡翠。探偵として働きながらも霊視には証拠能力がないことに苦悩していたところ、推理作家・香月史郎(瀬戸康史)と出会い、力を合わせて事件を解決していくミステリー作品だ。
「清原は、昨年前期のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』でヒロインを演じるなど、今勢いがある若手女優の一人。そんな彼女の脇を固めるのは、瀬戸のほか、小芝風花、及川光博、田中道子といった豪華な顔ぶれです。また、ドラマの原作小説は『このミステリーがすごい! 2020年版』(宝島社)や『2020本格ミステリ・ベスト10』(原書房)などで1位を獲得した人気作とあって、ドラマの内容にも期待が持てます」(スポーツ紙記者)
ところが、水面下ではドラマに放送危機が訪れていたという。
「原作のあるタイトルをドラマ化する際、どのレベルで内容に改変を行うかといった問題が制作陣に浮上しますが、今回日テレ側は、その改変方針に関し脚本家に“発注ミス”をしてしまったようなんです」(制作会社関係者)
当初、脚本を担当する予定だったのは、今年4月期に嵐・二宮和也が主演して話題になった連続ドラマ『マイファミリー』(TBS系)や、現在大ヒット中のアニメ映画『ONE PIECE FILM RED』などを手掛けたヒットメーカーだったという。ところが……。
「完成した脚本に対し、原作者サイドからOKがでなかったといいます。その脚本は、局の要望通りの内容だったものの、原作者サイドが納得しなかったといい、つまり、その原因は日テレサイドの“発注ミス”と考えられます。最終的には脚本家が降板し、“代打”の脚本家が登板することになったとか」(同)
このようなドタバタ劇があった『霊媒探偵・城塚翡翠』も、ようやく放送にこぎ着けることになり、局側は胸をなでおろしているだろうが……。
「脚本の大幅な遅れによって、撮影スケジュールも相当押してしまい、ドラマ化の情報解禁時にも、第1話の放送日が発表できないほどだったとか。連ドラとして放送枠を確保していたからこそ、初回を迎えることができたものの、これが映画や舞台などであれば企画ごと一旦白紙化していてもおかしくなかった。局サイドはひと安心しているかもしれませんが、急ごしらえの脚本でドラマが評判を落とすことにでもなったら、やはり原作者サイドに迷惑がかかる可能性もありますし、今回のようなトラブルは二度と起こさないようにしてほしいものです」(同)
毎クール、各局で人気原作の実写化ドラマが多数放送されているが、今回のトラブルは異例中の異例だろう。果たしてドラマ版『霊媒探偵・城塚翡翠』は、視聴者や原作ファンにも受け入れられる出来栄えとなっているのか――。