NHK『鎌倉殿』、小栗旬の「鶴岡八幡宮の大階段」発言は史実か否か?
10月9日に放送されたスペシャル番組『鎌倉殿の13人 応援感謝! ウラ話トークSP~そしてクライマックスへ~』(NHK総合)で、俳優・小栗旬が意味深な発言をするシーンがあった。
この番組は、現在放送中の2022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の最終盤を前に、視聴者への感謝を込めて企画された番宣番組。主演を務める北条義時役の小栗をはじめ、北条政子役の小池栄子、北条泰時役の坂口健太郎、ドラマ内ではすでに“退場”した北条時政役の坂東彌十郎、比企能員役の佐藤二朗などが出演し、撮影中のウラ話を中心にトークが繰り広げられた。
「脚本を務める三谷幸喜氏のインタビュー映像や、源頼朝役の大泉洋のVTRなども放送されました。大泉は、6月12日に放送された23話の中で、頼朝がその後、義時の妻になる比奈(堀田真由)に夜這いをかけに行くシーンのエピソードを告白。実は、このシーンの撮影日、大泉は体調不良のため参加できなかったそうで、小栗が大泉の代役として、“後ろ姿”を熱演したとか。小栗は大泉の歩き方を“完コピ”していたようで、大泉は『俺が見ても俺だと思う』『隠れた名演ですよね』と絶賛していました」(芸能ライター)
こうしたウラ話が披露された同番組だが、特に視聴者の注目が集まったのは、冒頭に小栗が発した意味深な一言だった。小栗と坂口はドラマの撮影現場からこの番組の収録に駆け付けたようで、アナウンサーから「今日はどんな撮影だったんですか?」との質問が。すると小栗は、「今日は鶴岡八幡宮の大階段で。雪が降っております」とだけ明かしたのだ。
「この発言に対し、ネット上では『めっちゃネタバレじゃん!』『実朝のシーンしかないよね』と、撮影が行われたシーンについて予測する声が噴出。源実朝が鶴岡八幡宮に拝賀を行った際、甥である公暁に暗殺されてしまうという史実があることから、そのシーンの撮影ではないかと考える人が多かったようです」(同)
しかし、一方で「義時はその場にいなかったよね?」「体調不良で行かなかったはず」という声も。史実では、義時は心身の不調を訴えて拝賀を欠席し、代わりに源仲章が実朝に付き添ったという説や、途中まで同行したものの、実朝に途中でとどまるように告げられたため、事件の際には近くにいなかったという説が有力とされている。
「タイミングよく襲撃を避けた義時がこの暗殺事件の黒幕という説もあることから、ドラマの中ではどう描かれるのか、今後の展開にさまざま臆測が飛んでいる状況。また『鎌倉殿』では、お笑いコンビ・ティモンディの高岸宏行が演じた仁田忠常が、謀反を疑われ誅殺される、あるいは義時と闘って討たれたという有力説とは異なる、自刃という形で最後を迎えたことが話題になったことが。史実とは違う内容でしたが、ネット上では『面白い』と評価する声が多く見られました」(同)
オリジナル要素を入れながらも高評価を得ている『鎌倉殿の13人』。果たして、小栗がほのめかした“実朝暗殺事件”は、どう描かれるのだろうか。