芸能
制度の施行でふるいにかけられる声優続出?
声優の2割が「廃業」検討? 7割が年収300万円以下、最も稼ぎがあるのは「ベテランではなく20代後半から30代中盤」
2022/10/10 08:00
「テレビアニメ、アプリゲーム、ラジオ等に主要キャストとして出演し、名前が知れ渡っている人気声優のほとんどは、年収1,000万円を超えていると思いますよ。アニメ業界はよく『予算がない』といわれますが、実際、若手声優に支払われるギャラも1本一律1万5,000円と格安。その分、さまざまな作品に起用されるチャンスがあり、音響監督やスポンサー、制作側に顔と名前を売る機会にもなる。それから2、3年たつとランクが上がっていき、『ランカー』になると最低1万5,000円にプラスして、多く稼げるようになります」(声優業界関係者)
新人にとってはありがたい制度だが、その半面、ランクがつくと、実力が伴わない声優は仕事が来なくなるそうだ。
「ランクが上がると、ギャラも上がっていく。そのため、特別な個性や演技力がないと、仕事が入らなくなります。年収1,000万円以上の枠に入っている人たちは、個性もスキルもあって『必要』とされている人たちでしょう。しかし、そこまでいかずとも年収700〜800万円以上の人たちでアニメ・外画業界を回せるのではないかなと思います」(同)