「生活保護の手続き方法」指導も! 今どきの刑務所、元女囚がうらやましがる社会復帰プログラム
悟れても社会になじめなければ、またムショに逆戻りもありえます。家族や友達のサポートは絶対に必要ですが、政府の更生支援も注目されてますね。
例えば、施行はまだ先ですが、懲役刑と禁錮刑を「拘禁刑」にして、刑務作業だけやなしに社会復帰のプログラムを増やすそうです。
これに合わせる感じで、2020年から札幌に「女子依存症回復支援センター」(札幌刑務所支所)ができました。
これは今どきのPFI刑務所(民間事業者のアイデアやノウハウを活用しつつ、国と事業者が協力して運営を行う刑務所)みたいな感じで、カギがない冷暖房完備の個室やそうです。刑務作業もビニールハウスのイチゴ栽培とかで、かわいいし、出所後に自立した生活ができるような「生活保護の手続き方法」についての指導とか、依存症の人たちのミーティングなどが受けられるそうで、うらやましいですね。瑠美も行きたかったです。
出所しても寂しかったり、働けなくてお金がないと、つらいから売春して、そのお金でクスリに手を出すこともザラです。そうならないように、ムショにいるうちから自分で自分をコントロールできるようにして、社会復帰に備えるんですね。
刑務官がちゃんと指導できる時代に
あと、山口県美祢市のPFI刑務所「美祢社会復帰促進センター」では、「26歳未満の女性の受刑者」17人を2つに分けて集中的に指導する「若年受刑者ユニット」をスタートさせてます。「若い人優先」ですか、そうですか……と思わないでもないですが、いつかは全員を対象にしてほしいです。
懲役(受刑者)は、「普通」なら当たり前にできること、例えば「順序立てて話す」とか、「すぐにキレない」とかができないし、仕事の探し方とかもわからない人が大半です。だいたい成育環境の問題ですが、これやと社会にはなじみにくいです。
今は懲役も少ないから、刑務官がちゃんと指導できるようになりつつあるのでしょう。いい時代になりました。
瑠美もそうでしたが、更生には時間がかかります。皆さんも、がんばってる人を応援したってくださいね。