『ボクらの時代』レビュー

福山雅治、『ガリレオ』現場でのセクハラエピソードも今は昔? 『ボクらの時代』でさわやかなMCに徹す

2022/09/14 16:49
加古りえ(ライター)

MC・福山雅治、ファンへの感謝でキレイに締めくくるも……

 福山の「(役作りで)歯を抜いたっていうのはホント?」という振りからは、「前歯を9本ぐらい抜いて、4~5本削った。(歯科医の)先生に頼み込んで」と、Vシネでの役作りを回想。福山から「あまり言わないようにしてるの?」と聞かれると、北村は「歯を抜いたり体重を変えたりすると“役者バカ”みたいな感じで書かれたりするんで、それを避けたかった」と照れ笑いで語った。

 北村の意外なほど熱い男ぶりを、存分に引き出すことに成功したMC福山。「この話は何回もしたほうがいいですよ。面白いし、北村さんの俳優としての矜持から人生、生き方、物の捉え方も含め全部入ってるんで」とアドバイスも送った。

 その後、福山自身も「1990年にCDデビューするんですけど全然売れなかった。オリコンチャートも売れなさすぎて、計測不能で」と苦労した新人時代を語る。

 「売れてないんだけど、アルバムまでバンバンやらせてくれるわけです。お金を全然取り戻せてないなって気づくわけですよ。だけど幸いなことに、ライブをやるとファンの方が増えていった。僕はそのとき、応援してくれているこの人たちのために頑張ろうってまず思ったんですよね。とにかく恩返ししないとって、ファンの方に時間をもらった」と語り、「感謝です。福山の血液は感謝でできています」とキレイに締めくくった。

 今回は下ネタキャラを完全封印し、さわやかなMCに徹していた福山。その分、トーク回しの才能を見せていたが、北村に比べると柴咲のトーク尺や見せ場が少なかったのは、彼女のトーク中に下ネタが飛び出してカットされたから……というのは邪推なはず。『ガリレオ』の舞台あいさつでも、紳士な福山が見られることを期待したい。


加古りえ(ライター)

加古りえ(ライター)

リアリティーショーを中心とするテレビウォッチャー。日本だけでなく海外の番組も熱心にウォッチ。リアリティーショー出演者のSNSをチェックするのが日課。

最終更新:2022/09/14 16:49
SWITCH Vol.40 No.9 特集 INSIDE/OUTSIDE of THE MOVIE(表紙巻頭:福山雅治 映画『沈黙のパレード』)
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