コラム
暗黙のママ友ルールウォッチング

中学受験組のママ友に、娘の「算数の成績」を探られた! 「小4で小6の問題を解いている」自慢に驚き

2022/09/11 16:00
池守りぜね(ライター)

  いまや都心部では、「3人に1人が受ける」というデータもあるほど、一般的になった中学受験。早期からの塾通いも珍しいことではなくなったため、私立中学を目指すママたちは、より成績を意識せざる得ない状況なのだろう。しかし、自分の子どもの成績を自慢げに語ったり、ママ友の子どもの成績を聞くのはタブーだ。

 子どもがいい成績を取ったことを明かすと、たとえ自慢するつもりはなくても、ママ友に「自慢された」と受け取られかねないし、逆に中学受験の有無を問われたり、家での学習時間を聞かれたりと質問攻めに遭い、面倒なケースも多い。

 一方で、ママ友に子どもの成績を聞くのは、やはり「失礼」と受け止められるケースが多いのではないか。成績は数値化されているうえに、特に同じ年齢なら、そこで明確な優劣がついてしまう。ママ友間では口にしないのが正解だと思う。

 では、佳恵さんのようなママに会った時は、どう対処すべきなのだろうか。向こうの自慢話は、適当に「すごいですね」と言って聞き流していれば、そのうち別のママ友に話すようになるだろうから、あまり真に受けすぎない姿勢が必要なのかもしれない。

 もし自分の子どもの成績を聞かれた場合は、「子どもに聞いてみないとわからない」とはぐらかすのが得策。子どもが絵や運動など、何か習い事をしている場合は、「うちは絵/運動のほうが好きみたい」と、子どもの一番の興味は勉強ではないと答えると、それ以降、成績の話を振ってこない気もする。そのつど、まともに受け答えをしていると、相手にライバル視され、“点数を競い合う相手”にされたり、「もっと勉強したほうがいい」と上から目線でのアドバイスをされる可能性がある。

 このように、いろいろと対処法を考えてみたが、やはり「ママ友間では、子どもの成績の話は表立ってしない」という暗黙のルールが、ママたちの間で徹底されることを、何よりもまず祈りたい。



池守りぜね(ライター)

出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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最終更新:2022/09/11 16:00
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