中学受験組のママ友に、娘の「算数の成績」を探られた! 「小4で小6の問題を解いている」自慢に驚き
その後、亜美さんと佳恵さんの娘は、夏休みの期間、スイミングクラブの短期教室で一緒になったという。教室で顔を合わせると、佳恵さんはちょっとした雑談の中でも、「この前、塾のテストで娘が90点を取った」と話してくるそうだ。
「ほかのママ友から、子どものテストの点数なんて聞いたことはありません。だからストレートに点数の話をしてくる佳恵さんは、かなり珍しいと思います」
美彩ちゃんは近く、近所の学習塾を辞めて、中学受験のための進学塾に入る予定だという。
「佳恵さんは『美彩くらいのレベルだと、なかなかついていくのが大変みたい』って言ってましたが、そんな高レベルの塾に入れるという自慢ですよね」
佳恵さんの言いぶりが気になった亜美さんは、美彩ちゃんの学校での成績について、娘に聞いてみたという。
「うちの小学校は、1学年を3クラスに分けて算数の授業を行っているんです。単元ごとにテストの成績順や本人の希望によって、クラスが入れ替わるのですが、希子の話だと、どうやら美彩ちゃんは、常に一番上のクラスにいるわけではないみたい」
希子ちゃんは、得意な単元では一番上のクラスにいたこともあるそうだ。
「でも、佳恵さんのように『娘のテストの成績が良かった』なんて誰にも言い回りませんでした」
小4にもなると、自然と子どもたちも、成績が上位の子や、中学受験の勉強を始めている子の存在に気づき始めるようだ。
「娘から『〇〇ちゃんがわからない問題を教えてくれた』という話を聞くので、勉強ができる子の名前はなんとなくわかるんです。でも自分の子の成績を言ってくるのは佳恵さんだけなんですよね。ある時、佳恵さんと同じ塾に通っているママ友と話したのですが、よく聞いてみたら美彩ちゃんと同じ小6レベルの問題を解いていたんです。でも『たまたま早くから習っていただけで、特別、頭がいいとかじゃないよ!』と謙遜していました」
子どもの成績を自慢げに語られると、「反応に困るし、こっちも見下されてるみたいで嫌な気持ちがする」と亜美さん。
「しかも佳恵さんの場合、『希子ちゃん、算数の先生は誰だった?』と聞いてくるなど、うちの娘の成績を知りたがるのも気になります。『ママ友間では、子どもの成績の話は表立ってしない』――これって暗黙のルールではないでしょうか」