プロおすすめ! カレーがおいしくなる「隠し味」3選は? 市販ルウにプラスするだけ
――調味料ソムリエ/野菜ソムリエでカレーマイスターのMICHIKOさんが、定番料理の簡単おいしいアレンジ方法を紹介します。今回は、カレーの隠し味を3つ紹介!
カレーがおいしくなる隠し味
「料理はしないけれど、カレーは作る! 得意料理はカレー!」と腕に自信のある方や、「市販のルウで失敗はないけど、いつも変わらない味……」と物足りない気持ちの方もいるのでは? 今回は、スパイスや隠し味の力を使っておいしいカレーを作るコツをご紹介いたします。ひと手間プラスするだけで、プロ級のカレーを作ってみませんか?
隠し味を取り上げる前に、スタータースパイスとして「クミンシード」をご紹介します。少し大きめのスーパーに行くと、手に入りやすいエスニックな芳香のあるスパイスです。調理の初めに、オイルで香りを引き出して使われることが多く、カレーには欠かせないスパイス。
鍋にオイルを熱し、クミンシード(4人分 小さじ1╱2)を加えて、弱中火でゆっくりときつね色になるまで炒めて、十分に香りを出します。焦げやすいので、注意しましょう。クミンシードの周りが泡立ってきたら、みじんぎりした玉ねぎを加えてじっくり炒め合わせます。
次に、ここにショウガやニンニクなどの香味野菜を加えます。チューブタイプを使うのも手軽でいいですね。旨みとさわやかな香りがでますよ。トマトがあれば、皮ごとざく切りにして加えるのもおススメです。後は、いつものように肉や野菜を加えて炒め合せましょう。
また、お水のかわりに、トマトジュースを加えると旨みがアップ、ココナッツミルクを加えるとエスニック風になりますよ。
プロが選ぶ、カレーがおいしくなる隠し味
*カレーの分量は2~3人前です。
シーフードカレーに!
隠し味☆バナナ + レモン汁
バナナをプラスすると、フルーティな甘みが加わります。レモン汁を加えることで、全体に味が引き締まり、おいしくなりますよ。
【作り方】バナナ(1本)は皮をむき、ひと口大にちぎってボウルに入れ、レモン汁(大さじ1)を振り、バナナをフォークで粗くつぶします。具材を炒めた後、水と一緒につぶしたバナナを加えて、弱火で5~6分間煮込みましょう。
ラムカレーに!
隠し味☆マーマレードジャム + らっきょう漬け
ほのかな酸味と苦みのあるマーマレードジャムをプラスすると、本場インドでカレーのお供にする「チャツネ」に似た味わいになり、おいしさが際立ちますよ。ラム肉を柔らかくしてくれたり、ラム肉特有の香りも気になりません。らっきょう漬けは、カリッとした食感とほのかな酸味がよく合います。
【作り方】仕上げ時に、マーマレード(大さじ2)を加えて、ひと煮立ちさせます。ご飯を盛り、カレーをかけて、らっきょう漬け(適宜)を添えれば、出来上がりです。
和風チキンカレーに!
隠し味☆しょうゆ + すりごま
ひと味足りないな、と感じたら、醤油を少々回し入れると旨みがアップします。さらに、すりごまをプラスすると、コクと濃厚な風味が一気に増してますよ。
【作り方】仕上げ時に醤油(小さじ1)を回しかけ、すりごま(大さじ2)を加えてひと混ぜします。香ばしい五穀米を合わせれば、一層風味が引き立ちます。
体調を崩しがちな夏の終りは、栄養価満点で新陳代謝を高めるカレーが最適です。野菜もたっぷり取れるカレーを食べて、夏バテ知らず、残暑を乗り切りましょう!