【薬剤師監修】「マイナス思考」に陥る原因とは? メンタル不調を体の内側から改善する方法
「自分のことが好きになれない」「どうせ私にはできない」など、ネガティブなことばかり考えてしまう“負のスパイラル”から抜け出せずに、悩んでいませんか? 他人と比較して落ち込む、自分に自信が持てないといったマイナス思考は、行動まで制限してしまうこともあります。
そこで今回は、日常生活に潜むマイナス思考の原因について、薬剤師・相田彩氏が解説。プラス思考に転換する簡単な方法を紹介してもらいました。
1.マイナス思考に陥る3つの原因
マイナス思考になってしまう原因には、過去の失敗や不安、自己肯定感の低さ、環境なども関係しています。まずはご自身が抱えている原因を知ることから始めてみましょう。
1‐1.ホルモンの影響
マイナス思考になってしまうのは、「セロトニン」というホルモンも影響しています。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれていますが、不足するとやる気が出なくなったり、ネガティブになったりすることも。特に女性は、排卵から生理までの間はセロトニンの分泌が低下しやすく、感情的になりがちです。
1‐2.ストレス・疲労
ストレスや疲労がたまると、自律神経のバランスが乱れてしまいます。交感神経が優位に働きすぎた結果、脳が疲れてネガティブな感情が生まれやすくなるのです。ストレスを感じると、副腎皮質からコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌されますが、通常は脳に吸収されます。しかし、ストレスホルモンが過剰に分泌されると、脳が吸収できなくなり、脳疲労が起こる悪循環になるのです。
1‐3.思考のクセ
過去の失敗や体験にこだわりすぎて、「また失敗するかも」「どうせダメだろう」などと考えるのはやめましょう。まずは、目の前の出来事に全力で取り組み、ときには他人の助言にも耳を傾けてください。そうすることで、固定観念にとらわれない柔軟な思考ができるようになるはずです。
2.メンタルの不調は、漢方で内側から元気に!
「神経質でストレスがたまりやすい」「マイナス思考ですぐに落ち込む」などの悩みがある方は、心療内科でも自然由来の治療薬として使われている漢方薬で、体の内側からメンタルの不調改善を目指すこともできます。なお、ストレスなどによるメンタル不調には、イライラ、落ち込み、精神不安定を穏やかにするような漢方薬を選ぶことが多いです。
漢方薬は、血液や水分の巡りを良くすることで、自律神経を整え、ストレスに負けない体づくりを目指せます。さらに、自律神経が整うと睡眠の質も向上するので、疲労や倦怠感の軽減にも役立つでしょう。